「とにかくいい素材の、素材が持っているおいしさを引き出す」と聞くと、魚や野菜の料理を思い浮かべがちだけど、「お肉だってそうかもね」と思わせるお店に行きました。

肉匠なか田 友人のNちゃんの紹介です。というか西麻布にあるNちゃんのマンションの下です。もともと関西の人気店の東京進出のようです。 内装や、フロアの方の対応やサービス、盛りつけなんかは焼肉屋のそれを超えています。そしてお値段も。

050307肉匠なか田刺身

まずは刺身盛り合わせ。左の上から、レバ刺、タン刺、ミスジ、ユッケ、牛トロ、心臓。それぞれ食べると質が高いのは当然ながら、同じ牛肉でもこうも味が違うのかと、楽しめるバラエティ、脂身と甘みが強いミスジは多く食べるときついけど、旨みも強い。心臓はレバ刺しのエグミを無くしてスッキリさせた味わい。

050307肉匠なか田炭火

焼く炭は全体にムラ無く火を入れてあって、パチパチとはじく事も無く、テーブル上の囲炉裏に直置きです。演出としては面白いけど、ちと暑いかな。

050307肉匠なか田さがりタン塩

050307肉匠なか田ハシネタ

焼いたのはサガリ(写真左の上)、タン薄切り(写真左の下)。サガリはハラミの下の部分、ハラミ同様肉の肉らしい味と噛み応えのあるお肉。ハネシタ(写真右)は、上ロース、ロース肉のサシの入りのいいものだそうです。 焼くのも全部お店のほうでやってくれます。

自分で焼きたい奉行には物足りないかもしれないけど、会話に夢中になって失敗とかは無いので、心強い。

肉は全部塩で。7種類の強さと粗さの違うお塩をその都度選びます。肉を網にのせたタイミングで塩を振り、肉汁となじませて焼きます。 肉に興味シンシンの僕は「この部位はどこ?」とか「塩の種類と肉の種類ってどれがあうの?」とか、店員さんとの会話が多くてまるでお肉の勉強会みたいな食事になっちゃいましたが、きっと焼肉屋をこれから始めたいと思っている人なんかには、絶対行っとくべきおみせだろうなと。 結構高めのお店なので、別のお財布がある時や接待向きですが。

肉匠なか田 西麻布店 (ニクショウナカタ)