【2007年3月再訪】

元です。

肉好きのためのビストロ、マルディグラへ。久しぶりの友人たちと。今回はモツキュイジーヌ、イチボのグリルなど、特にこの店の当たり料理を色濃く体験することとなった。

070405マルディグラリエット

コッテリ濃厚なリエット(1,400円)。パンがもりもり進む。ワインもガブガブ進む。

070405マルディグラ香草の爆弾

香草の爆弾(1,370円)。名物料理のひとつかもしれない。パクチーをドレッシングで和えたシンプルな料理がどーんと出てくるが、この「どーん」ってのが爆弾っちゅうことか。これもね、うまい。パクチーだけをこんなにうまく食べさせてくれるってのは尊敬。

070405マルディグラ田舎パテ

田舎パテ(1,800円)。脂の強いガツンパテともっちりパン。

070405マルディグラモツキュイジーヌ6

モツキュイジーヌ6(1,950円)。これはじめて食べたが、もっと早く出会ってたかった。4人で食べたのだが、フォークがどんどん皿に迫って来て、スピード売り切れ。これが、甘いのだ。何かフルーツを使っているのだが、そのあてっこをテーブルで行う。バナナだ、マンゴーだ、ああだこうだ言ってたが、正解は・・・なんだっけ?忘れてしまった。内臓の食感の美味しさと、ガッツリ甘くて旨い味付けがいい。毎回頼むべきメニューだ。

070405マルディグラ岩手無菌豚シシリアンソルト

岩手無菌豚のシシリアンソルト(2,650円)。大分酔っ払ってきていて記憶が薄まっていくのだが、こちらもこの店得意のガツン味で旨い。

070405マルディグラ黒毛和牛イチボのグリル

黒毛和牛イチボのグリル(3,400円)。素晴らしい肉だ。高級ステーキ屋でよく出てくるイチボだが、そんなステーキ屋で出てきたって決して見劣りしないレベル。

4人でワイン3本+ビールガバガバ飲んだんで、1人10,000円ぐらいだったろうか。とにかく楽しく、うまい夜だった。

オススメ料理:肉なんでもだが、モツキュイジーヌ/和牛イチボのグリル/田舎パテ


【2007年2月再訪】

元です。

ちょっと遅めの22時半、男3人で銀座食う、そして肉が食いたい、ということで、銀座のマルディグラへ。肉が大好きな方のお店の肉はやはり、肉好きに嬉しいメニューが揃う。細い階段を下りた地下1階のお店はうなぎの寝床型、ワイワイガヤガヤとしていて「フレンチではなく、ビストロ」という安心感がある。下記はこの店の食事メニュー。

【アペタイザー】
ピンチョス 1,370円
リエット 1,400円
田舎パテ 1,800円
モツキュイジーヌ6 1,950円
山のハムいろいろ 2,400円
イベリコホホ肉のエンパナーダ 2,100円
魚のスープ 1,500円
ヤリイカのグリル 1,700円
香草の爆弾 1,370円
下仁田ネギのロースト 900円
ジャンボマッシュルームのロースト 1,600円
とろけるチーズとじゃがいもトリュフの香り 3,600円
クリーミーモッツァレラと初搾りオリーブオイル 1,800円
季節の色とりどりの野菜シェフおまかせで 1,680円
農家製チーズと天然酵母パン 2,650円

【メイン】
黒毛和牛イチボのグリル 3,400円
本日の魚料理 2,650円
ボンボンフォアグラ 3,800円
仔羊背肉のロースト 3,000円
仔牛のガーリックロースト 3,000円
岩手産無菌豚シシリアンソルト 2,650円
ホロホロ鶏とキャベツ 2,400円
ブータンノワール 2,100円
仔ウサギのフリット 2,500円
仔羊肩肉のタジン 2,100円
カッスーレ 2,840円
仔羊スネ肉のコンフィ 2,840円
カルビのガーディアン 3,300円
バビダック 3,800円
岩手短角牛のビステッカ 12,600円

このメインの肉、肉、肉。魚料理はひとつのみで肩身が狭そう。肉と名がつくものは全部食ってやれ、という勢いを感じる。値段は安くないが、1つ1つのお皿はしっかりした量。

070228マルディグラお通し

最初は、お通しとしてフォカッチャとスペインオムレツが。お通しなのに、1品注文したかのような量。ローズマリーの香りの塩の効いたフォカッチャも、薄切りのジャガイモがミルフィーユ状に入った肉厚のオムレツも美味しい。

070228マルディグラネギ

下仁田ネギのローストは、ネギの層の間にある、甘くてヌルッとしたやつ、あいつがたっぷりで甘くてウマイ。岩塩もガツンと効いて、甘いとしょっぱいの味の強さがグッド。

070228マルディグラヤリイカ

ヤリイカのグリルは、このイカがデッカイ。刻んだオリーブが添えてある。こやつもなかなかの食べ応え。

070228マルディグラ肉

仔牛のガーリックロースト。ガーリックローストっていったら、普通ガーリックは味付けの調味料として考えてしまうが、出てきてみると、ニンニク丸焼きですよ。肉ももガッツリ噛み応えがある。

全般に、味付けしっかり、素材単品勝負の男っぽい料理がお気に入りのグッドなお店。ちなみに、ラストオーダー24時も、仕事が遅い人にとっては嬉しい。この日はビールを数杯飲んで、3人で3品(軽め)で、1人4,000円ちょい。

オススメ度:★★★★☆


【2006年3月訪問】

元です。

ここ数ヶ月ずーっと行ってみたかったお店に、ようやく行くことが出来た。TITLeの肉特集の巻頭対談で、「肉好きシェフ5人衆の対談」メンバーの一人、和知さんのお店、銀座のマルディグラがその店。レストランキノシタの木下さん、福わうちの三宮さん、リストランテ・ヒロの山田さん、ビンゴの小林さん、そうそうたるメンバーの対談記事は、肉好きにはよだれものだ。脂のつき方に・・・、最近のうまい内臓は・・・という言葉がえげつなく飛び交う肉への愛が溢れている。

お店は、銀座8丁目の並木通り沿い、おでんのお多幸の地下にある。店に入ると、細長い店内には、ゆったりとしたソファ席が1つ、後はテーブルがこれまた細長く並ぶ。その奥にあるオープンキッチンの前には3席ほどのカウンター席。トータル30席ほどのこじんまりしたビストロ。

店に入ると、どうもこの店に来たことがある気がする。いや、確実に来た。思い出すと以前出版社の友人から「いい店があるから」と連れてきてもらったお店。なぜ、覚えていなかったのかと考えると、その時はすでに3件目、いい具合に酔っ払って食事は一切しなかったからである。このお店の記憶は内装や雰囲気では一切作られない。今回、しっかり記憶に刻まれるこのお店は、ひたすらその”料理”でなのだ。

メニューを開くと、ビストロらしく、ワインリストも料理もひとつのメニューに収まり、気取りがない。料理は左に前菜、右にメインとなる肉料理がずらーっと並ぶ。この前菜に負けない肉料理たちの種類にも、肉好きにはたまらない。メニューには、ピンチョス、ビステッカなどの言葉も並び、ビストロとはいえ、スペインもイタリアも取り入れたワインバーだ。

お店が暗く、写真がいまひとつだが紹介。

060322マルディグラオムレツ&フォカッチャ.jpg

最初に出てきたスペインオムレツとフォカッチャ(かな)。とにかくボリュームが多いお店と聞いていたが、突き出しからどうだ、と言わんばかりの大きさ。オムレツはポテトがたっぷりつまった食べ応えのあるオムレツ。

50cmはあろうかという巨大ステーキは続きで。

060322マルディグラ田舎風パテ.jpg

田舎風パテ。レバーの風味たっぷりで早速ニクニクしい。このパテも普通このサイズで丸々だすか?という20cmサイズがどーんと。

060322マルディグラホワイトアスパラ.jpg

ホワイトアスパラもビッグサイズ。このお店、余計な添え物はしない主義なのか。素材とその調理で真っ向勝負してくる。これも甘みのあるアスパラがウマイ。

060322マルディグラ下仁田ネギのロースト.jpg

下仁田ネギのロースト。他の料理にも共通しているが、振ってある岩塩のサイズがでかい。口の中で、塩味!素材の味!と順番にくる。でもこれがウマイ。

060322マルディグラ牛ハツ.jpg

牛のハツ。隠れてはいるが、このハツもひとつひとつ大ぶり。そして量も多い。牛のハツもこの大きさだと一瞬引いてしまうが、これも本当にうまい。なんか表現がチープだが、どれもほんとにウマイ。

060322マルディグラ岩手短角牛のビステッカ.jpg

メインのお肉は、岩手短角牛のビステッカ(12,600円)。これ、皿のサイズは50cmレベル。肉は1kgというから驚き。カットの仕方がめちゃめちゃ大きいので写真で見ると大きさが伝わりにくいが、このカットひとつもナイフとフォークで格闘して切り刻んでやらないと、口に収まらない。

短角牛は赤味の旨み(焼肉で言えばハラミのうまさといったところか)が味わえるようで、1週間熟成させて、オーブン、炭火を駆使して焼き上げてある。これだけのサイズの肉を程よく焼き上げるには技術と根気と愛がなければできないはず。しかし、見事に表面と中身にいい火が入っている。

よく、「口でとろける〜」という十人並みの肉のおいしさ表現があるが、肉のおいしさはそれだけではない。食べる人がナイフとフォークを武器に戦い、口に放り込む。そしてその後も顎の筋肉と歯で、全力で肉の筋繊維と戦って得られる、そういった食べ応えと肉汁のご褒美、というのも、また肉のおいしさ。それを思い知らされる料理だ。

この5品の注文を4人で平らげてお腹いっぱい。このお店を満喫したいなら、カップル、少人数でいかないことをオススメする。魅力たっぷりのメニューから、選びたい料理をすべて頼みきれず帰ることになるからだ。出来ることなら4人以上、6人いればもっと楽しいはず。量に関しても、1つの料理は1つの素材で勝負、という割り切った考えにしても、男前なレストランだ。お酒は軽めにビール1杯づつとワイン1本でトータル、34,000円くらい。

「にくにくしく、肉が食べたい!」となったとき、きっと今後は焼肉、ステーキの次にマルディグラという候補にあがってくるだろう。

(最後に風邪気味の先輩、ご馳走様でした。)

オススメ料理:肉、肉、肉!
オススメ度:★★★★☆
予算:7,000〜10,000円
03-5568-0222
中央区銀座8-6-19

ビストロ「マルディグラ」