元です。
タンとハラミ、シャトーブリアンの質が素晴らしい七厘。それ以外も含め、全体に質の高い肉を、リーズナブルに食べさせるお店だ。一頭買いに変えて以降も、その目利きに間違いはない。現在はコースを主体にし、オーダーの入る部位の偏りを減らすことと同時に、品質の維持に務めている。4,500~5,500円(仕入れによる)のコースはその内容や量に対して十分リーズナブル。今は、随分人気が上がって、行くしばらく前からの予約が必要になりつつある。この日は常陸牛の雌で、ロース系がなかなかよかった。

この日一番印象的だったシャトーブリアン。厚切りの度合いが半端ない。これだけ厚く提供できるのは、クセのないヒレという部位だから、ということもあるが、その質のよさもあるだろう。このボリュームと満足感はたまらない。

醤油、山葵、柚子胡椒の調味料が提供される(コースにしてから変わったか?)。

コースとは別注となる幻のタン。相変わらずのクオリティ。

カットの厚みが更に増している気がする。

いきなりサーロインからスタート。

これも別注のレバ刺し。ごま油とタレで味をつけてある珍しいタイプ。

巻きロースのカットが厚い!サーロイン、巻きロースと脂強めの部位が最初からガツンと続く。コースは、ひとつの部位につき、1人1切れ。飽きない、そして満足度もあるそれぞれのボリュームと構成を計算されているように感じる。

続いてブリスケ。肩バラかと思っていたが、説明はもも肉だったな。食感も柔らかく、もも肉に近い印象。

続いてミスジ。ミスジは薄いカットが好みなので、もう少し薄切りで1人2枚ほしいところ。とはいえ、クオリティは間違いない。

ランプ。

そしてヒレ。

焼くのは相当気を使うが、火入れさえ間違えなければかなりの満足感。

そしてウチヒラ。

サービスで切り落としも頂いた。追加注文したサガリは写真失念。

冷麺まで食べてかなりお腹が苦しい。2011年の焼き初めとはいえ、注文しすぎた感あり。

お酒もかなり飲んで、1人10,000円弱。次回は、しゃぶしゃぶなんかも入る悶絶コースを是非試してみたいものだ。久しぶりの七厘は、確実に進化していた。
【2009年7月再訪】
元です。
もともとクオリティが高かった七厘が更に進化した。一頭買いに変えたのだ。枝肉の見極めですべての部位のクオリティを推し量る一頭買いは、仕入れるお店側の手間や目利きがより要求される難しさがある反面、希少部位も切り落としも全体で価格を吸収できる分、肉を比較的リーズナブルに提供できるよさがある。
一頭買いを売りにしているお店は、多店舗展開でクオリティを落とすお店が多い印象があるけど、くにもとのようにちゃんとその品質を維持しているお店はとっても貴重。
七厘は、是非後者の例になってほしいものだ。
仕入れを変えたよさを最も実感できたのが、さがり。ハラミらしい肉らしいジュースを豊富に擁しながら、同時にとってもやわらかい。噛みごたえを楽しむタイプもいいが、こちらもとてもいい。

その他の肉が美味しくても、タンの質が低かったり、冷凍だったりするお店は多い。タン好きとしては、それが至極残念なのだが、ここのタン(幻のタン)は抜群。この店を代表する部位のひとつ。厚く、ザクザクの歯ごたえがいい。
カイノミも抜群。
レバ刺も最高にうまかった。ハツほどすっきりせずレバーらしい風味はあるけど、えぐさ、クセが全くない絶妙なレバー。
この日のメンバーは、肉嫌いと肉好きのごうカップルと、くりりん夫婦、イタリア行きの嫁においていかれたワッシー。酒飲みたちと焼酎ボトル・インで酔っ払い。
肉と友人と家族に囲まれた最高に幸せな時間。
しかし、ワッシー、牛タン仕入れてさばいたが難しい、とはあんたどこまでワイルドなのかね?
後半若干記憶薄め。
ホルモン。
センマイ。この二つ食べてないや。
一頭買いらしく、切り落とし盛りも。
中2階の10人までの席は、小さい子連れも安心のいい場所。酔っ払いのおっさんも寝れる。そういえば、一頭買いに変えてメニューの変更内容は確認忘れ。
【2008年6月&8月再訪】
元です。
大分前になるけど、子連れ焼肉として最高に重宝している焼肉、七厘へ訪れる。もちろん肉のクオリティの高さは前提。雌の黒毛和牛を、芝浦で目を利かして選んでいる。義父の誕生日兼還暦のお祝いに「焼肉が食べたい」というリクエストでセレクトしたのがこの店。その後、僕の両親と弟カップルとも訪れた。連れて行く人すべてが満足する。
美しいサシのシンシン。上のロース肉はフォトジェニック。
特選ハラミ。ステーキスタイルで周りをカリッと中を柔らかく仕上げる。このハラミを山葵醤油で食べるのは最高なのだけど、この厚みは焼くテクニックが難しい。できればお店の方に焼いてもらうのがベスト。
凛と張るのではと思う幻のタン。とんでもなく美味い。
牛刺。
トモ三角。
ハラミ。
上カルビ(うろ覚え)。
なんかあまり語る言葉がないのだけど、相変わらず最高ですね。
【2007年12月再訪】
元です。
昨年12月29日、その年最後のニクの日の焼き収めは七厘へ。タン一本を残しておいてもらい、タン元からタン先まで、色んなタンを食べ尽くす宴席になる。まあ、他の肉もたくさん食べたけど。
いやらしい顔になっちゃとりますが、ミスター○○大学という経歴をもつ店長がプレゼンしてくれるタン一本。美しい。
手前にある幻のタンと、左の方のタン中(っていうんだろうか)。そっちでも十分他の店の特上レベルなんで、幻はあいかわらず素晴らしい。タンで有名な月島の凛を超えてる。一度同じ厚いカットで食べてみたいものだ。
タン先も薄めのカットで、これはこれで味わい深い。
カイノミも甘みがいい。
大好きなこちらの特選ハラミ。塊のまま焼いてもらい、まな板でカットしてもらい、わさび醤油で。柚子胡椒もいい。最高です。
トモ三角。
中落ちカルビ。
新しい発見だった、ラーメン。これがかなり美味かった。七厘で定番のメニューになりそう。
いい年末の〆でした。
【2007年8月再訪】
元です。
並~希少部位まで、すべての肉のレベルが一段高いというのが「七厘」の印象。当初、オススメされた幻のタン、シャトーブリアン、特選ハラミといった部位も素晴らしいながら、通うほどに、並のロース、ハラミなどの旨さにも関心。正泰苑やくにもとなどに負けない肉質ながら、予約はとりやすく店のキャパもそれなりにあるこの店は現時点では穴場。
日曜日の夜遅め21時頃から焼肉が食べたいと、正泰苑、鶯谷園、マルタケなどに電話すると、席は空いているものの各店で食べたい部位は総じて品切れ。バックアップといっては失礼なのだが、コチラに電話すると「幻のタン」は切れているが他はだいたいある、ということで伺う。
最近増えてきたA5の牝のみ使用というこだわりは、その需要の多さからともすると価格に大きく跳ね返ってきてしまうのだが、こちらは芝浦のコネをうまく使いながら、肉質の割りにリーズナブルに押えている。
幻のタンが無いので上タン(1,600円)を。相当質のいいタンで、ザクザクの歯ざわりが最高、加えてジューシー。なんだ、幻じゃなくてめちゃくちゃ旨いじゃないか。タン不足という市況も含め、他ではなかなかお目にかかれないクオリティタンである。
カメラを溶かすリスクを負って、非常に温度の高い炭火に近づいた焼肉動画は続きで。
メニューは、部位別に並べられていて分かりやすい。「イチボ」「サガリ」「シンシン」「サンカク」などと聞くだけではどんな肉か想像しにくいので、ロース肉の中でも・・・と説明がはいるだけでイメージは大分はっきりする。
さて、こんな感じに焼いてみる上タン。
ハラミは並(1,500円)を塩でお願いする。塩で焼いてわさび醤油。
ハラミは「うちのはうまいからあまり焼きすぎずに」といわれる場合も多いけど、個人的には周りがやや黒くなり始めるくらいまで焼いて中に火を通した方が赤味の旨さが増える気がするので、じっくり焼き派。
上カルビも塩(1,500円)で。こちらも旨い。
カルビはレアの焼き状態でパクッと。
ロースタレ(850円)と中落ちカルビ(1350円)。
最近は、旨い肉はわさび醤油か塩に限る!とつとに思うのだが、両方、あるいはどちらかが店にちゃんと置いてある、というのも肉質に対する自身の表れという意味で、うまい焼肉屋を見分けるひとつの方法かもしれない。
ちなみに、子連れ焼肉としてもいい場所。ベビー用の机に引っ掛けるタイプの椅子、茶碗やフォークを、こちらが頼まずとも出してくれ気遣いもしてくれるのが嬉しい。実際に周りを見渡しても、子供連れが多い。「子連れ、赤ちゃん連れ」というフィルターを通すと、都内最強店なのかもしれない。
【2007年1月再訪】
素晴らしかったので、最初に行った、数日すぎにも再訪してしまった。やっぱり素晴らしいお店。今回は並のお肉中心にお願いする。その中で美味しかったものを。
焼き物ではないが、ざく切りキャベツ(500円)。よく焼き鳥屋で出てくるキャベツが旨い。一緒に出てくるのは、味噌ダレと、ニンニクゴマ油。ニンニクゴマ油で食べるキャベツが旨い。
ハラミ塩(1,100円)。こちらもなかなかのものです。
ロース塩(900円)。このロース、900円とは思えない代物。さっと炙って食べると、ロースの甘みがグッと口に広がって、柔らかい食感でつるっと喉に落ちていく。他店では上として出されても問題ないクオリティ。2回訪問で、評価決定。★4つ。また通うべき焼肉屋が出来てしまった。
元です。
焼肉が続きます。友人の紹介で連れて行ってもらった三ノ輪の焼肉屋、七厘。いや、ひさびさにすごいお店を見つけてしまった。ミスター○○大学のイケメン店長自ら「肉質のよさではどこにも負けない」と自身満々なのは、ビッグマウスではなく、本当に納得。いい肉を仕入れられる理由についても、いろいろ伺って、なるほど、という理由なのだが、その話はまあ置いて置く(あまりオープンにできる話でもないかもしれないので)。
日比谷線の三ノ輪駅から、歩いて、3分程度。お店は、40席ほどか。どこにでもある町の焼肉屋、という入り口や店内のルックスからは、肉への期待はそれほど盛り上がるものでもない。それが逆に、肉を味わったときの感動を大きくしたのかも知れないが。
焼くのは炭火。灰が舞わない綺麗な備長炭。網も特徴的。韓国でオーダーしたという網は、使い込んでもゆがまないであろう、ステンレス製。網を通じた火の通り、という意味ではステンレス製は?がつくが、ゆがんだ網のアンバランスな火の通りとはトレードオフかもしれない。
こちらのお店は和牛のA5の牝を使用。脂肪のきめ細かさや、質の良さが違うこの5という等級は昨今、あちこちで見られる。オスとメスの違いについては、知らなかったのだが、店長曰く、脂の融点がメスのほうが低いらしい。焼くと、とろける、というのはこの融点の差が決めて。「舌に乗せただけで、とろける~」という表現は、オスよりメスということだ。なるほど、融点の低さで有名な、大田原牛も、そういう意味で評価されているのかと、納得。
さて今回は、お店のお任せということになっている。
まずは、幻のタン(3,300円)。上タンの上を行くタンだが、希少なため、1人前までしか注文できないようだ。これが、とんでもない。この店のNo.1だ。生タンとしてもいける(生でかじってみた)このタンは、通常の焼肉屋のタンより、若干厚めのカット。両面を炙って食べると、ザクザクというタンならではの歯ざわりが最高。滑らかな脂も気持ちいい。一気に頬張ってしまうのが、もったいなくてたまらない。許されるなら、胃袋の半分をこのタンで満たしたい、という気持ちになるが、その他の肉も秀逸。
特選ハラミ(2,800円)。塊肉でテーブルに運ばれてくる。肉共通で使うタレには、柚子胡椒、にんにく醤油、わさび醤油の3点セット。
この肉を、じっくり焼いて、テーブルに現れるまな板と包丁でカットしてくれる。このスタイルは四谷の名門同じ。焼き加減は、名門に比べると軽め。個人的には、ハラミはじっくり中まで火を通し、赤身の赤身らしいジュースを肉々しく味わいたいので、名門の方が好み。しかし、どんなにいいハラミでも焼きが甘いと、どうしても残ってしまう微量な臭みは、ここのお肉には無い。ハラミが苦手な人でもパクパクいけるだろう。
こちらはシャトーブリアン。いいステーキ屋で出てくる、ヒレ肉の中の希少部位だが、ヒレなではの脂の少なさと柔らかさのバランスがいいのが特徴。焼肉屋なのに。ステーキサイズの塊肉で出てくる。
こちらはミディアムレアで。わさび醤油で食べるのが旨い。最近ことに思うようになったのだが、旨い肉、いい肉は、わさび醤油か、塩で食べるのが一番旨いねー。
こちらは、芯々(1,500円)。上のロース肉だが、もみダレの甘さは控えめ。ユッケで食べるときよりは、肉の甘みが際立つ。
トモ三角(2,300円)。ロースの最上級だが、こちらも非常に美味。
その他のメニューをずらっと。キムチ(400円)。浅漬けだと思うのだが、酸味が少なく、辛味が強い。妻が好んで食べていた。
和風山かけユッケ(1,000円)。
モツ煮込み。
石焼ビビンバ(1,350円)。
コムタンクッパ(950円)。
以上、本当に巣晴らしいお店。肉に対するこだわりと、その強さから来る自信。そして実際に味わう肉ひとつひとつが旨い。僕の中では、2007年の上位に位置するに違いないお店だが、★4つなのは、紹介ゆえのサービスのよさがあったと思われるので、一般的な評価としては未定ということ。加えて、並の肉を一通り味わいたいので。すぐに再訪して、評価を確定させたい。
オススメ料理:(絶対に食べるべし)幻のタン、シャトーブリアン
オススメ度:★★★★☆
予算:不明
三ノ輪・焼肉「七厘」
03-3805-4129
荒川区東日暮里1-17-11
連れて行くの超不安でした。。。が、琴線にふれた
ようで良かったっす☆俺の舌もなかなかだってこと
かな♪
大切な友達の店なんで、末永くよろしく頼むぜよ!