【2007年5月再訪】

元です。

生地のうまさ、トッピングのオリジナリティ、オリジナルなだけでない美味しさなど、ピザとしてはちょい高めだが、それ以上の価値がある最高のお店「en boca(エンボカ)」。代々木上原の住宅街の中にあるお店にはまだ看板がない。

この日は友人と、結婚パーティーの打ち合わせ。人のでなく自分の。9月に岩○夫婦と合同結婚パーティー(某宗教ではありいませんが)やりますので、お知り合いの方是非いらしてください。

070520エンボカキュベデトロル

こちらのお店で扱うベルギービールのうち、エールビールのキュベデトロル(7%、1000円)。トロルは北欧の神話に出てくる妖精だが、このポップな絵のポーズを見ると、鳥山明の書いたドラゴンクエストの敵風。味は甘みのさわやかな、みずみずしいビール。絵のかわいさに近い味。

070520エンボカシーザーサラダ

エンボカサラダシーザー風(1,400円)。野菜の味がしっかりしている。それに負けないしっかり味もあるから美味しい。

070520エンボカ新じゃがのピザ釜焼きキャベツ添え

新じゃがのピザ釜焼き(1,200円)。皮ごと焼かれた新じゃがに、アスパラ、キャベツが添えてある。バターとパルメザンの風味とコクが効いているが、その味は軽く。ジャガイモ自体の味がしっかりしている。

070520エンボカカンティヨングース

「酢と思うほどの酸っぱさと強烈な乳酸のアロマが・・・」という説明を読んで、好奇心から注文したビールは、カンティヨングース(5%、1,600円)。お店の方に「ビールとして期待するとかなり酸っぱいですよ」「あまりオススメは・・・」ということで余計興味がわいて注文。実際飲むとビールとはほどとおい酸っぱさ、なかなか特徴的ですな。ランビックビールをブレンドしてさらに2次発酵と熟成を重ねているようだ。もう物性としてはお酢に近いんだろう。

070520エンボカピザ野沢菜と筍

さてピザは2枚。それぞれハーフ&ハーフで4種類を食べる。まずは、僕がイチオシの野沢菜と、筍(それぞれ1枚だと、2,200円/2,400円)。野沢菜はごま豆腐とエゴマを胡麻ソースで食べる。筍はそろそろ時期が終わりということで、外せない。イチオシの野沢菜は相変わらず最高。筍は、シャキシャキの筍らしい食感と醤油とチーズの味がなんともよく合う。

070520エンボカピザチーズ

こちらは、クワトロフォルマッジと、なんか魚のピザ。スズキだったような気がする、うーん違うかも。説得力無いけど、どちらも美味い。特にチーズの方はしっかり風味でビールにあう。(それぞれ1枚だと、2,400円/??円)

070520エンボカピザ苺とイチジク

甘い物好きの妻が前回来たときから気になっていたデザートピザ。今日は4人(+ベビー)なんで、食べれそう。季節の果物を使うようだが、今回は苺とイチジク。妻曰く「フルーツの甘さのみなので、甘いものが好きでない人にもいけるピザ。逆に甘い物好きとしてはもっと甘くしてくれても・・」と。旬のフルーツじゃないと成立しないかもしれない。

以上、相変わらず最高です、この店。季節ごとに来たい店。予約できない店にならないことを祈る。ちなみにこのとき1人7,000円くらい。

オススメ料理(追加):クワトロフォルマッジ


【2007年5月訪問】

元です。

軽井沢の素晴らしいピザの店「en boca(エンボカ)」が、どうやら代々木上原でも、お店を始めたらしい、という噂をいくつかのブログで見つけ、早速予約して行ってみる。軽井沢の別荘地内という立地がお店のよさの要素になってたから、代々木上原でどれほどのもんか、と少し疑いを持っていたのだが、その疑いはお店から帰るときには全く消えている。

お店の作りといい、料理といい、間違いなくあのエンボカだ。もっちりの生地に乗ったオリジナル素材のピザが、都内で食べれる僕は幸せ者。

予約電話から非常に感じがよかったのだが、赤ちゃん連れでも歓迎していただいた。隣には18人の子供も含むご近所家族会といった雰囲気でワイワイとやるグループがいたので、うちの子の泣き声を気にする度合いもちょっとだけ緩和される。

070513エンボカ外観

お店は代々木上原の駅近く。「まだ、本格稼動前なんです」という通り、お店の看板はまだ出てない。「16」という番地の表示が目印になる。しかし、軽井沢のエンボカ同様、キーカラーは青らしい。

070513エンボカ内装

内装も非常にセンスがいい。基本的にはコンクリート打ちっぱなしなのだが、冷たい印象は無く、暖かさに包まれている。木の家具類と植物のおかげなのだろうが、それでも野暮ったくなく洗練されているのは、コンクリートのグレーと、気の茶色、植物や野菜のディスプレイのグリーンという色の統一感と、キーカラーの青がアクセントに入っているからだろうか。

070513エンボカガス水

妻が頼んだガス水は、あのエルブジでも使われている、カタルーニャ北部ピレネー山脈の水で、「サンタニオル」というもの。炭酸が強めでピザのようなしっかり味になった口をサッパリ洗ってくれそう。

070513エンボカデリリウムトレレンス

僕はビール。オレンジピールが爽やかなヒューガルデンホワイトの後、上面発酵のゴールデンエール、デリリウムトレレンス(1,200円)を選ぶ。「アルコール中毒」という名前と、ピンクの像のラベルに引かれる。ホップの香りが強く、9%のアルコール度数も強め。3ページにわたって揃っているベルギービールもこの店の楽しみのひとつ。

070513エンボカサラダシーザー風

エンボカサラダシーザー風(1,400円)。グリーンサラダに、アボガド、パルミジャーノ、アンチョビのソースで味付け。2人で食べるにはボリュームがすごい。この店全般に量がたっぷり。

070513エンボカハモンセラーノ

ハモンセラーノ(1,600円)も、ボリュームたっぷり。チマチマ出てくるところが多い中、気前がいい。歯ごたえと丸い塩味と脂の甘さが旨い。ビールが進む。

070513エンボカマルール

マルール(1,400円)。アルコール度数12%というワインに迫る度数のビール。琥珀色で強い辛みと甘みのあるビール。

070513エンボカピザ

そしていよいよピザ。ピザは、1枚で2種類のハーフは作ってもらえる。が、欲張りな僕はワガママを行って、4種類にしてもらう。選んだのは手前から時計回りに、たらの芽/野沢菜/明太子/カラスミ。マルゲリータやクワトロフォルマッジも旨いのだが、この店の特徴は、和の素材を使ったピザや、旬の野菜を使ったオリジナルピザ。これらを強く勧めたい。メニューでパッと見た時のおいしさ感をはるかに超えるおいしさ。

たらの芽(1枚では2,400円)は、抹茶ソースと2種類のチーズを使っている。抹茶とピザが合うとは想像しにくいが、これがなかなかいける。

野沢菜(1枚では2,200円)は、胡麻豆腐、えごまも使ってごまソースがかかっている。これが、僕のイチオシ。どれもピザとは縁遠い素材なのだが、これが見事。野沢菜の塩味とシャキシャキ感、胡麻豆腐のコクとまろやかさ、えごまの香ばしさのバランスが完璧。よくこんな組み合わせが思いつくものだ。

明太子(1枚では3,000円)はモッツァレラチーズと共に。こちらは割りと想像通りのおいしさ。

からすみ(1枚5,600円)は自家製のカラスミとチーズ2種類。カラスミの使う量が贅沢。ゴロゴロ入ったカラスミとチーズで、ビールのつまみピザ。

いやいやどれも旨いのだが、こちらは生地も特徴的。オープンのカウンター内で伸ばされる生地は、ベルギービールに使われる酵母で発酵させてあり、手の腹を使って、カウンターの上で伸ばされていく。焼くときは、大きな木ベラでピザ釜に入れるのだが、入れた後も火の回りを見ながら角度を変えていく。この生地がモッチリモッチリ。これだけでも旨いのでは、と思うと、ちゃんとある。「生地焼き」というオリーブオイルとパルミジャーノだけのピザが。自信のある証拠だろう。

070513エンボカクワルクアイス

妻が担当のデザート。長野の清水牧場のクワルクというチーズを使ったアイス(600円)。ひとくちもらったのだが、チーズの風味が強くて、甘さも強くない。こりゃ甘い物好きじゃなくてもいける。

ビール4杯飲んで、二人で16,000円。安くは無いが、それ以上に満足感が高い。ああ、きっとこの店も予約しにくくなるんだろうなと思う。それまではきっと通ってしまうお店だ。

オススメ料理:野沢菜のピザ/マルゲリータ/季節の野菜のピザ、生ハム
オススメ度:★★★★☆
予算:4,000〜10,000円(夜)
代々木上原・ピザ&ベルギービール「en boca(エンボカ)」
03-5452-1699
渋谷区元代々木町16−16

ピザ&ビール「エンボカ」