【2007年9月訪問】

元です。

5泊の札幌滞在中3日も通ってしまった、旅行中No.1のお店がここ、鮨の魚政。相当安く鮨が食べれるのだが、「北海道」「市場」というところから想像するようなでかいネタや、ネタの鮮度で勝負するのではない、ちゃんとした江戸前の握りが食べられる店。シャリとネタのバランスがよく、煮きりを塗って供される、ちゃんと料理として完成されている鮨なのだ。朝6時〜12時頃(ネタが切れるまで)という時間的な制約を補って余りある、コストパフォーマンスのよさと美味さが楽しめる。朝食として食べれば朝から満足度の高い幸せなスタートが切れること請け合い。

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場所は中央卸売市場の丸果センター内。市場の入り口で警備員に止められて「鮨食べます」と言うと通してもらえた。センター内の一角にある魚政は、カウンターで10席程度。

3日分20数種類の鮨は続きで。

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カウンター前の冷ケースにはネタが並び、朝イチにカウンターに座ると途中でネタが入ることもある。注文は渡された注文表にネタごとに何貫かを書き込むスタイル。1貫80〜350円と回転寿司並の価格で、すべて明記されている。そのときあるネタ、無いネタ、まだ時間的に入ってないネタなどがばらつくが、その日美味いものを提供しているということで注文表にないネタもある。

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お酒を飲まなければ最初にあおさのみそ汁が出てくるが、朝食べるこのみそ汁が胃と口に優しく馴染む。

鮨は3回通って食べたものをずらっと順不同に。色々食べ過ぎていくつか忘れてますが。

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かんぱち。

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〆鯖。酢は柔らかめで素材の味を感じるタイプ。

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鯵。

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エンガワ。

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つぶ貝。食感が柔らかくしかし適度な弾力があって美味。

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甘みが強いボタン海老には肝が乗っており、味が締まる。

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ホッキのひも。これ初めて食べたが美味い。

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こちらのホヤは岩手で食べたものと違って小ぶりでホヤ独特のエグミはほとんどない。塩辛にしてあるのだが、鮨でもいいがつまみとして優秀。

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9月いっぱいで禁猟になるウニ。蝦夷紫ウニで、ウニとしてはスッキリ。

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好物の穴子。甘くてダラッとしてない煮つめがいい。

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アワビは煮アワビと生アワビと両方あって、こっちは煮アワビ。

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アワビのコリコリ感が残る生アワビ。

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季節の秋刀魚。脂が乗ってて美味い。

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蛸。

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絶品の赤身。鮪はどれもとってもウマかった。好みというのもあるのかも知れないが。

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中トロ。サシの入り方がきめ細かく、すじの残らない極上の中トロ。

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大トロを使った、コックリしたネギトロもうまいし、

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すっきりした中落ちも美味い。ネギトロは軍艦だけでなくすしでも食べれる。

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こちらは相当ウマかった炙りサーモン。サーモンを網で炙って供されるが、この炙り具合が絶妙で、香ばしさと脂のコク感とシャリのバランスが最高。

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〆のゴボウ巻き。味噌漬けにしたゴボウを使った巻物でこれもヒット。

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すっかり仲良くさせていただいた大将。寡黙ながら、やさしい眼差しと応対。

こちらでは、自分の好きなもの以外にも、この日のオススメを出してもらいながら手を進めていくのがいい。ちゃんとした鮨ながらも、その辺は市場ならでは。お酒が許される状況なら、つまみも美味しく出してもらえるので、是非。鮨のみで3,000円、お酒つまみいれて5,000円程度か。札幌に滞在したら必ず行くであろうお店が出来た。

オススメ料理:その日のオススメ(この時は秋刀魚/炙りサーモン/赤身/中トロ/ホッキひも/ホヤ/烏賊)/ゴボウ巻き
オススメ度:★★★★☆
予算:2,000〜6,000円
札幌・鮨「鮨の魚政」
011-644-9914
札幌市中央区北12条西20丁目札幌中央卸売市場丸果センター内1F