【2011年4月再訪】

元です。

名古屋の焼肉開拓を地道に進めているが、まあまあ、なかなか、の店はあっても、これは!という店にはなかなか出会わない。肉質とその安定性、カットへの拘りやバリエーション、タレや副素材を使う食べさせ方の工夫など、僕が焼肉に求める要素をすべて満足しているお店には出会う気配がまだないのだ。

そう考えてやはり思い出すのは青山のよろにく。上記のすべてを満たす上に、常に進化を続ける、サイドメニューまで美味しい、という東京、いや日本の焼肉界のトップランナーだろう。 最後に訪れたのはもう4月。肉仲間が送別会をしてくれた時のこと。構成は、送別スペシャルをお店にお願いしていただいていた。

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進化のひとつ、シャトーブリアンのカツレツ。薄くサクっと揚がった衣の食感の次にはヒレらしい極柔らかい肉の旨みが溢れる。完成度高し。

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最高峰のお店で、肉のプロフェッショナルな食べ手たちとの食事は最高に幸せだ。

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刺身は、ハツ、ちまき、イチボ。

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センマイ刺しも。この辺相変わらず間違いない。毎回、肉の目利きとしての確かさを見せつけられるスタートになる。

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こちらもオリジナリティの高い、シルクロースのユッケ。千切りにしてしまわない、ユッケの美味しさを、食感のいい野菜と食べる。

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焼き物は、ハツ、タン、タン下。今や感動も薄れてしまっているが、この店に初めて来た時にこのハツとタンに感動したものだ。

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まだ前半だが、蓮根ユッケ。蓮根の天ぷらのサクっとした食感とロース肉の甘みを一緒に味わう料理。

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 キレイなハラミの塊。

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そしてタン元のチャーシュー。北京ダック風に食べる。

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ランプ、シャトーブリアン。ヒレもいつもの塊でなく、スライスで食べると新鮮だ。溶けるようなサラリとした舌触り。

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こちらはハラミのタタキ。

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お店のクリエイティビティはとまらない。生春巻き。

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ハラミの焼き上がり。今回はお店がすべて進行してくれた。なんとも贅沢。

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ミノの薄切り。ごく薄くカットされたミノは、かなり上品な味わいになる。

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さて、いつもの網が、突如分厚い鉄板に取り替えられる。

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何かと思えば、みすじの鉄板焼き、網焼きの食べ比べだ。鉄板で表面全体に火が入る脂の落ちない肉と、網で脂を落としながら、香ばしく火が入る肉、これを同じミスジで食べ比べるという贅沢な展開。これを焼くためだけに、重い鉄板を入れ、また出すという、お店の計らいに感謝。どこまでも深い探究心には参った。

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シルクロース、リブ芯、ザブトンと、うまいとこ攻め。

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もう参ったと思っていると、またシャトーブリアンが登場。

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これを、焼いて頂き、

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じっくりと弱火で周りを炙る。

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手かざしチェックを経て焼きあがると一度キッチンに引き上げ。

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戻ってきたらヒレカツに。これが実にウマイ。ソースは若干味が強すぎるきらいがあるが、カツそのものは、牛カツの店と比べても相当に美味しい。

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素麺。

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こちらも名物、ほうじ茶かき氷。こちらのお店、氷の削り方、機械にも実にうるさい。

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白クマには送別会ということで、花火が。ああ食べに行きたい・・・。


【2010年2月再訪】

元です。

縁あって、今年に入って5回ほど伺っているよろにく。これまで頻出していないメニューいくつか。相変わらず高いクオリティと、その安定性、肉の楽しみ方の広がり、ホスピタリティが楽しい。


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初めてこの店に来たときに驚愕したハツ焼き。その時によってあるときと無い時がある。相変わらず抜群の味。

 

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そしてミスジの焼きしゃぶ。

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エリンギと葱をじっくり焼き、出汁に入れる。

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更に焼いたミスジをザブっと出汁につけて葱やエリンギと共に食べる。ミスジらしい解ける脂の美味しさは抜けるので好き嫌いは分かれるかもしれないが、焼く一辺倒で進める中にあってはいいアクセント。

今年当たり、新しいメニューで新境地を開くのでは?と勝手に期待しております。

 


 

【2009年12月訪問】

元です。

2009年Meat of the yearに決めたよろにく。2007年オープンから安定的に高い品質の肉を提供し続ける、都心部では最高峰の店。店長が好みに合わせて組み立ててくれるコースは、常に間違いのない肉質とともに、「脂は苦手」「米を食べる肉」「ちょっとづついろんな部位」など幅広いニーズに応えてくれる。誰もが満足する稀有な存在だ。

2009年の焼き納めは、こちらの店で。7,000円で組み立ててもらったコース。

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さて、いきなりヒレ肉から。低温でじっくり火を入れてもらう。やや刺しが強いけど、極めて美味。

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友人のケを、ビールで待つ。お通しは、白舞茸のフラン、あおさの餡かけ。

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ナムルと、

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キムチ。

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ヒレに次いで、タテバラの握り。味わいのある脂が米と絡んで、喉を通る。

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握りと共に出てきた刺身は、トモ三角。モモの赤味の美味しさに刺しのコクが加わる味。

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ユッケは細切りにせずに登場。上質なシンシン。

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焼き物が、こっから展開。見るからに上質なハラミ。お店は極浅い火入れを推奨。僕は、しっかり火入れが好み。どっちも美味しいのだけど。

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タン下。「中にはタン下は脂が強いので、タン中を好む方もいるんですよ」とは店長の言。しっかりしたザクザクの歯ざわりと味わいはやっぱりタン下ならではの、タンらしい味だと、僕は思うのだけどねー。

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中落ち。

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つちのこ。オリジナルで名付けた肩ロースの部位。

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とうがらし。

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このお店らしさを象徴する、ハチノスの吸い物。このクリアスープが、前半の口の脂を一度洗い流し、後半への意欲をかきたててくれる。

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定番のミスジとシルクロース。ここで食べなければいけない2つ。間違いない。

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サーロイン。

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サーロインは、おろしポン酢で。

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ザブトンは、卵の黄身とタレをジャブジャブとして食べる。いずれも言うこと無し。

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別注で〆の阿波素麺。海苔をたっぷり入れて食べる。

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店長が相当なこだわりを見せるかき氷のほうじ茶。黒豆がつく。

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しろくまも。語る言葉はこれ以上ないかもね、こちらのお店。最高の焼き納めでございました。

 


 

【2009年9月再訪】

元です。

ここ2年くらいで最頻焼肉「よろにく」。会食、仲間同士、子連れなど、メンバーを選ばない受けの広さも、肉以外のメニューの面白さと美味しさも、従来の焼肉店より懐の広いのがその理由。もちろん肉質もグッド。何を食べても、誰を連れてきても今、最も「間違いない」店。

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好みを伝えて、食べたいものを伝えて、構成もお店にお任せできます。食べ仲間も絶賛。最近、プチご飯つきはシルクロースに。ほうじ茶カキ氷も、阿波素麺も相変わらずウマイ。

新店はいずこに?

 


 

 

【2009年3月再訪】

元です。

ここのところ一番行っているかも知れない素晴らしい焼肉店、よろにく。脂、赤味の肉質の高さは当然として、ここの素晴らしさは、つけダレや食べ方の工夫、よく練られたコースの構成で、焼肉の味わいが一段広がる楽しさだ。

タレについても、通常のつけダレやレモン以外に、醤油も九州方面の甘い醤油や、おろしポン酢や。しかも「この肉にはこのタレ」という組み合わせが絶妙。ザブトンにはちょっとしたご飯がついてきて、これを巻いて食べる、とか。他にもコースの半ばにはさまれるスープで、一度口を洗うとか。

「焼肉の脂はきついので、あまりたくさん食べられない」という人にも、ここの多彩な味わいに飽きることなく、手が進んでいくだろう。

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こちらはサーロイン。お店の方が焼いてくれ、たっぷりのおろしが入ったポン酢ですっきりと食べる。これが、肉の最後に持ってきてある構成。通常焼肉では、いい肉→普通の肉、塩もの→タレもの、というのが通説だが、それを覆しながら、なおウマイ!と感じさせてくれる。

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写真は押さえ忘れたけど、ザブトンには一口大よりなお小さいご飯がひとりひとつ配られ、「たっぷりタレをつけてご飯と一緒に」となる。これまたウマイ。やっぱりたまらんね、ココ。

好きなものを好きなだけ食べるのもいいし、構成をお店にゆだねるのもよし。この後者のよさを特に実感できるのは、この店の特徴かもしれない。

 


 

【2008年12月再訪】

元です。

日本橋日山の間違いないクオリティのお肉をいただけるよろにく。今回は、焼肉サイトとしては日本一のYakiniquestgypsyさんと、写真の美しさがすばらしい漢(オトコ)の粋のkyahさんとともに。焼肉や、ブログについて徒然にしゃべり、笑いながら焼く。

お店の方にお任せで組み立ててもらったお肉たち。

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12時の位置から時計周りに、イチボ、トモ三角、たてバラ、ユッケ。この店、一部の刺身ものは寿司スタイル、ザブトンはちょっとしたご飯と一緒に供される。これ、脂や赤味の美味しさがお米も美味しくしてくれるのだよね。

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テンダーロイン。変に赤い肉ではなく、周りにいい熟成具合が見られるお肉。

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塩の焼き物数種。タン、ハラミ、ハツなど。タンも素晴らしいし、ここの焼きハツはやっぱり頼むべきひとつ。

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そしてタレもの。脂の美味しさだけではなく、赤味の美味しさを大事にしたいとお店の方が言うように、脂の強いもの意外もどれも本当に美味しい。

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間に挟まれるのはハチノスの吸い物。一度口をさっぱりさせてくれるやさしい味。

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そしてタレものが続いて、

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更にドンとミスジなど。

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〆はこれまた美味しい阿波素麺。しっかりした麺と、出汁香るさらりとしたスープが最高。今は海苔素麺スタイル。

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以前は割り干しスタイル。

楽しく、有意義な時間でした。これだけ食べ物の話をしつづけられるメンバー、なかなかいない。ちなみに11月に仕事でお世話になっているかたがたともこちらに来たことをメモ。

 


 

【2007年12月再訪】

元です。

昨年の大型新人と言うべき青山のオシャレ焼肉、よろにく。エリア、内装、肉のプレゼンテーションがオシャレさに、肉質の高さが負けてないのが素晴らしい。むしろ肉質勝負のお店なのだ。仕入れは日本橋の名店日山ということらしいが、かといって値段が異常に高いわけでもなく、この立地にして肉質にしてはリーズナブル。

サンフランシスコ帰りの友人が「久しぶりにうまい焼肉が食べたい」ということで、こちらに伺う。

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刺身の盛り合わせは、手前からブツユッケ、牛刺し、センマイ。

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タン塩旨い。こちらのお店、優秀なお店の例に漏れず、最初はお店の方が焼いてくれる。最高の焼き加減というものは、実は結構難しいもんだからね。

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お店の方に是非と勧められたハツ焼き。これが絶品!!こんなハツ食べたことがなく、こちらのお店の食べるべきひとつだ。厚めにカットされたハツを軽めに焼くと、タンのようなザクザクの歯ざわりと、レバーの風味が楽しめる。レバーより味が淡白なハツは、焼いた歯ざわりで、食感の楽しさがプラスされるんだ、と。

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最近、メジャーになったザブトン(手前)とミスジ(奥)。それぞれ美味いのだけど、ザブトンについては、1人にひとつちょっとだけご飯が用意される。焼いてもらった後は、「ごはんに乗っけて一緒にどうぞ」とのこと。たまらないねこりゃ。

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並じゃないカルビ(1,200円)。

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こちらは、カメノコ(1,600円)。初めて食べるがロース肉らしい。備忘録として「A5ランクでしか味わうことの出来ないデリケートな刺身用。炙り焼きで柔らかくジューシー。」とのことです。モミダレで甘みアップ。

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細長くカットされたミノサンド。

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酒のつまみにチヂミを。薄めのサックリ歯ざわり。

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前回食べて美味しかった素麺。どうやら阿波素麺らしい。

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ほうじ茶のカキ氷が珍しいが、しろくまも置いてある。相当なビッグサイズ。1人10,000円ほどですかね。美味かった。勝手に昨年の新人賞!


【2007年11月訪問】

元です。

なかなかの質のお肉を綺麗なプレゼンテーションで食べられる会食向き焼肉店「よろにく」。一見ふざけた店名だけど、一度聞いたら忘れない、そして口に出していいたくなる。雰囲気は青山らしく、だけど雰囲気だけじゃないうまい肉が食べられる。焼肉屋としてはちょっと珍しい、牛刺の握りや、手延べ素麺、ほうじ茶のカキ氷なんかもあったり。

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骨董通りから路地を入ったところに浮かぶ暖簾は和食割烹のようだ。階段を下りていくと地下に広がる焼肉屋。バーカウンターもある。きっと黙って連れてこられたら、席についてロースターを見つけるまでは、焼肉屋と気づかないだろう。こちらは、今年オープンしたお店のようだ。

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お通しは、トマトやピクルスを和えたもの。

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キムチ5種盛り(1,400円)。好きなチャンジャが入っててうれしい。

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ナムル(600円)。

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刺身盛り(2,800円)。奥からぶつ切りのユッケ、牛刺し、たたきと並ぶ。お刺身のクオリティもなかなかで期待が膨らむ。

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上タン塩(1,800円)。カットはノーマルだけど、恐らく生タンで、うまそう。

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この上に時価の特選牛タンもあったが、こちらの上タンで十分美味い。タンは最近食べれないお店がある上に、高いクオリティのタンを安定的に食べられるお店は少ない中で、こちらのタンは結構な美味しさ。

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ミスジ(2,800円)。ロース肉の甘さをもったおいしさ。ミスジの定石、ちょい炙りで食べると、ごはんが欲しくなる。

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ヒレ(5,000円)。ズンと存在感のある上質なお肉が。こちらも値段に見合う美味しさ。

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並じゃないロースと並じゃないカルビの盛り合わせ(それぞれ1,200円)。”上”でなく、”並じゃない”と言われると期待させるね。

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握り(2,500円)。

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〆に美味しかった手延べ素麺(1,000円)。ぶっかけスタイルで取り分けてもらって出てくるが、黄色くてこしのある中華麺のような素麺だけど、スルスルとした素麺らしい喉越しも美味しい。

他にも肉を少し、ほうじ茶のカキ氷なかも食べて、ビールとマッコリをがつがつ飲んで、1人10,000円いかないくらい。先輩ご馳走様でした。

しかし、”三角”を注文して「肩の肉で柔らかい赤身」と僕が仲間に説明すると店員さんに「違います!」と思いっきり否定されて恥をかく。どうやら三角って3箇所あるらしい。このお店で食べたのは、”友三角”というモモの霜降りで、僕が言ってたのは、”クリ”とも呼ばれる”腕三角”。あと”三角バラ”というカルビ肉もある。おかげで「テキトーク」のレッテルを仲間に張られてしまう。

 

オススメ料理:上タン、ハツ焼き、シルクロース、阿波素麺、ほうじ茶カキ氷
オススメ度:★★★★☆
青山・焼肉「よろにく」
03-3498-4629
港区南青山6−6−22  ルナロッサ B1F