【2009年8月訪問】

元です。

ミシュランガイド関西版発売の今年、たまたま京都出張。京都といえば、京懐石など伝統の和食イメージが強いけど、肉料理店も結構充実。伺ったのは、肉居酒屋の安参(やっさん)。

”高級肉割烹の原点”というべきこのお店。刺身、煮込み、焼きの3パターンで、質の高い肉をそれぞれの美味しさを引き出す料理で出すスタイル。あえて原点と呼んだのは、その大衆的雰囲気から。京都らしい、軒が狭く奥が長い店内は、カウンターのみで構成されているし、席の間隔も余裕があるほどではない。一寸一杯の居酒屋テイストだが、出される料理の肉質、仕事はすばらしく質が高い。決して大衆的値段ではないが、肉好きならば十分満足できる内容。

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お店の雰囲気に味がある。店に入ると、自動的に刺身が繰り出される。刺身が終わったところで「どうしますか?」とその後の展開は客にゆだねられる個性的構成。

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まずは、”レバーナマ”。九条ねぎと辛子は、セルフで盛る。このスタイルもなかなか面白い。

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胡瓜を挟んで、ツンゲ(タン)。

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ヘルツナマ(ハツ)。

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アカミナマ。

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マーゲン湯引き。ここまでが自動的に展開される刺身もの+α。そこからは自慢の煮込みやおでん(肉ではない)、焼き物は様々。僕自身は煮込み、ハラミ焼き、テールをもらった。

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煮込み。

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ハラミ焼き。

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テール煮込み。

カウンターならば少人数で。一見怖い金髪のママが相手をしてくれれば1人でも楽しめる。

面白いのはこの大衆飲み屋的雰囲気ながら、ワインを飲んでいる人多数なこと。確かにこのしっかり味の肉尽くしはワインが欲しくなる。牛→闘牛→スペインと連想が進んだところで、「ウシさんのワインあるよ」とママ。僕の肉に対する熱い視線から、肉好きを感じ取ったのかもしれない。ちょっと軽いけど猛暑の京都だし、軽くてもいいかとトーレス。

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すべてが、辛子とねぎで展開される味わいの単調さもあるにはあるが、しかしそれぞれの肉の旨さに、それも気にならなかった。

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テールスープなども出てくる。

13,000円也。クセはあるお店かも知れないが、肉好きには笑顔が止まらないお店だろう。少人数でカウンターで是非。

安参 (牛料理 / 四条、三条、三条京阪)
★★★★ 4.0

オススメ度:★★★★☆
予算:13,000円
京都祇園四条・肉割烹「安参」
075-541-9666
京都市東山区四条花見小路上ル一筋目東入ル一筋目上ル祇園町北側347