元です。

美味しいものを食べたいという欲求は、必然的にその素材の作られ方への興味に繋がっていく。肉が好きな僕は、その肉がどんな部位なのか?どこでどんな風に育てられているのかに興味が湧いてくるだけど、そんな時に洞爺湖サミットでも各国首脳に振舞われた、鹿児島エコファームの豚を食べる、というイベントへお誘い頂いた。

このイベントは、鹿児島エコファームという、耕作放棄地を豚に耕させることで、自然放牧豚を育て、その耕作地で野菜を育てるという、循環型畜産&農業を実践している企業。通常流通のしやすさや、費用効率などの理由から6〜8ヶ月で出荷される豚を、14ヶ月まで育てる。その理由は美味しさ。「命を頂くものの義務として、一番美味しい時に食べてあげるべき」というエコファームの方針の結果だ。通常の食肉用の豚の肥育期間って、美味しさが第一優先じゃないのだ、という驚きと同時に「本当の美味しい豚」を食べてみたいという気持ちにさせられる。

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イベント会場は、エコファームの豚を普段から愛用している原宿クルックキッチン。

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このコスト高の畜産&農業を成立させるためには、出荷した肉や野菜が高付加価値で提供される必要があるために、肉は生ハムなどの加工品に、野菜は西洋野菜にする。そしてその資金調達は、こういった意思に賛成する個人からのファンドで賄われる。現在も募集中のそのファンドを主催しているミュージックセキュリティーズの猪尾さん。

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僕からすると、まずこの豚が美味しいのか?生ハムは美味しいのか?がとっても気になるのだけど、そこは期待通り。そうするとこういう仕組みにも賛成!となるのである。

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食事を進めながら、エコファームの説明を聞く。

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エコファーム専務のスライドでの説明。豚への愛が感じられる。

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スープは、サルチッチョンとエコファーム野菜のスープ、温泉卵とパルミジャーノのガレットが添えてある。こちらのサルチッチョンが、エコファーム豚の加工品。

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エコファームと話がそれるが、パンもうまし。

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ソーセージやハムと野菜のサラダ。シンプルながら、肉の旨みがしっかり、野菜の野趣味もしっかりの大地の味のサラダ。

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メインはもちろん豚ちゃん。骨付きロースを4時間焼いたもの。脂の食感がしっかりしていること、嫌な臭みがないのが美味しい豚だ。豚らしい味わいがしっかりで、実に美味しい。大人数向けのオペレーションで温度に不満は残ったけど、後日通常営業時に来たら、より美味しかった。

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シェフもエコファーム豚の良さについて語る。

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飼育状況のスライドやムービーを見ながらその豚を頂く。美味しく勉強になる時間だった。

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美味しい豚を育てることにコミットしてみる、なかなかいい体験が出来そうだ。現地併設のオーベルジュの宿泊と食事も尽くし、加工品も送られてくるみたい。金銭的リターンを求めるのではなく、事業へのコミットと体験を求めるファンド、ちょっと面白い。一口乗ってみることにしよう。