元です。

以前お誘いいただいた鹿児島エコファームの豚を食べる会。耕作放棄地を耕す一般流通規格外の循環型の畜産業という姿勢もあるが、何よりその東京サミットでも各国首相に供されるレベルの美味しさに感動した。その豚を使った生ハムを作るセラーノ工房が、埼玉にあるという。そこへのツアーがあるというので、これまたいそいそと伺ったのは3月。

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この工房で生ハムを静かに作る尾島さんは、40年前にスペインへ留学したスペイン食文化の日本での第一人者。実は本場スペインでも添加物を大量に使うことに癖癖した彼が選んだのは、日本での生ハム作り。腿肉と塩という単純な材料だけで、丁寧に作られた生ハムは、チーズのような香りと肉そのものの味わいが深く、実に美味しいのだ。世界クラス、とは、まさにこの人の作るものを言うのではないか? 
セラーノ工房の様子はこちらが分かりやすい

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埼玉の川越から少し下った周りはまばらな住宅と畑の中に静かにある工房。そこに着くと、尾島さんは、とても大きな平たい鍋にパエジャを仕込んでいる。 素朴な野菜素材だが、そこに入ったサルチッチョンが実にいい旨みをだしてるこのパエジャを食べるのは、見学の後。説明の間のいい匂いは待ちきれない。

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尾島さんと、このセラーノ工房の説明を受ける。

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さて、工房の見学だが、説明はシンプル。塩をして、熟成する。ちょっと極端だが、以上だ。

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サルチッチョン(だっけかな?)も美味しそう。

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見学の後は、生ハムをふるまってもらう。尾島さん自らカットする生ハム。台もなんとお手製。

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この生ハムは、チーズのような芳香と口に含んだ時の豊かな味の広がり。こりゃ抜群だ。普段食べている生ハムとは別物。質のいい脂と赤身の旨みがどこまでも続く。

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カットも自分たちで自由にして、食べる。なんとも贅沢な時間。1本3〜5万円で、表面にラードを塗って乾燥させないようにすれば、半年はもつとのこと。家でもありだな、これは。

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うーん、かゆいところに手が届く、シェリーも振舞われた。 

放牧豚と、それを使った生ハム。いい生産者、加工者は、共感しつながるのだなあ。そこに、ファンドという形でコミットできるのは、消費者の喜び。金銭のリターンを求めない、生産者とつながるリターンが幸せな、そんなファンドというのもあるもんだ。

今は、宮崎の口蹄疫で、鹿児島の豚も大変だと想像するが、頑張ってもらいたい。