【2007年12月再訪】

元です。

以前、出張の際に来てスープが旨かった水炊きの老舗「長野」。ガラと塩と調味料のみというスープは、すっきりと滋味深く美味しい。だけど、それ以上に特徴的なのはそれ以上にポン酢。レモンのような酸味とハチミツのような甘みもある独特のおいしさ。甘いけどすっきり度合いも強くて、鍋がどんどん進む。

今回は、出張でなくプライベートで福岡へ。

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まわりの風景とは違う日本家屋が間口の細い中に肩身が狭そうに立っている。玉砂利を進むと引き戸の入り口。テーブル席や座敷など奥は意外と広い。水炊きは四つ身、ミンチ、両方のどれかを選ぶ。

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最初はすっきりした酢モツが出る。

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お鍋の進行はお店の方がすべてやってくれる。最初は、スープをそのまま飲ませてもらう。やさしい味が旨い。やさしいだけじゃなくコクも強い(妻いわく、ゲンコツも使っているのではないかと)。旨い。あっさりしてるけど美味しいラーメンスープの感覚に近いのですよ。

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最初は骨付きの四つ身。鳥は「華見鳥」というブロイラーと地鶏の間くらいの鳥だそうで。下茹でされて軽く日を通すだけの状態になった皮付きの身は柔らかい弾力が美味い。特徴的なポン酢の甘みと酸味の爽やかさであっという間に食べれる。

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四つ身を食べ終わると次に用意されるのがミンチとレバー、砂肝。

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手際よく団子にしたミンチがスープで炊かれる。

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肉を食べ終わると野菜。春菊やキャベツ白滝などが入るんだけど、麩とキャベツが特徴的。個人的に鍋は白菜よりもキャベツの方が好きなので、こちらは僕のタイプ。キャベツの甘みとシャキシャキの歯ざわりが残ってて美味。

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一通り鍋が終わると結構お腹は膨れるのだが、〆のおじや。「雑炊お願いします」と伝えると「おじやですね」と訂正される。塩で味を調整して、玉子でとじ、ネギを散らす。スープが美味しいからお腹にさらりと収まっちゃう。おじやより雑炊があうかもなあ、よりさらっと。

鍋が1人前2,200円くらいだろうか?おじやも含めて、1人2,700円程度とリーズナブル。ちょっと、腹ごしらえさんが紹介しているモモ焼きも美味しそう。

こちらの店のポン酢、「買って帰れないですか?」と聞くと「ないんです」と。「これレモンですかね?酸味は」と聞いても「さあ」と。企業秘密のようですね。ここに近い市販のポン酢か、レシピないかなあ。

オススメ度:★★★☆☆
予算:3,000〜7,000円
対馬小路・水炊き「長野」
092-281-2200
福岡県福岡市博多区対馬小路1-6


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【2005年5月訪問】

30〜31日は福岡出張。福岡でのプレゼンも終わり、モツ鍋か水炊きの選択肢から水炊きを選ぶ。福岡出身の先輩のお勧めの西中洲の長野。入り口には玉砂利が敷かれて趣深いが、店内は意外にも親しみやすいカジュアルさ。

*コメントで場所が違うとご指摘いただいました。「西中洲」ではなく、「対馬小路」ですね。

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突き出しは酢モツ。福岡に来ました!という感じ十分。

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から揚げ。衣が軽めで、から揚げとしては割りとさっぱり。

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水炊きの登場、こちらは「四つ身」。ポン酢(最初は酢醤油と説明された?)は普通のポン酢とも違うし、最初に説明された酢醤油とも違う。酸味はポン酢ほどではなく、甘みがある。鶏ももちろんだが、このポン酢がウマイ。この店の一番の特徴。

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鶏は「四つ身」と「ミンチ」が選べるが、欲張りな僕らは両方。こちらも煮る前のミンチが赤味がかって、美しい。

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〆は、うどんか迷ったが、雑炊に。出汁が強く出ていて、これもウマイ。大満足して、更に深い夜の町に繰り出すのでした・・・。