【2006年4月再訪】
今回は、会社の仲間で行ったが、やはり居心地がよく、長居した上に酔って店で寝てしまった。
モツ鍋はまだ試してないのだが、酢モツを食べる限りではモツ自体には期待できる。まあ、どんなスープかにもよるのだが。コリコリと美味しい食感。
刺身の盛り合わせはその日の状況で中身が変わるようだ。右下はセンマイ、その左がレバー、その上は馬刺し（？）、右は牛刺し、真ん中はユッケ。レバーはちょっとひどかったが、それ以外はとっても美味しい。
モツ煮込みは、大ぶりの具材がごろっとしている。
それと、丸腸について、勘違いしていたのだが、「腸に脂を詰め込んだもの」ではなく、脂を落とさない腸を表裏ひっくり返したもの、というのがお店の人によると正しいそうだ。
今回も満足感が高く、間違いないお店。
【2005年9月訪問】
「ホルモン焼き」に多い狭く煙モクモクの店内、喧騒、は雰囲気を盛り上げてくれる部分もあるが、落ち着かず、洋服に気を使い・・・といったネガティブもある。ここ「五臓六腑」は、そういった既存のホルモンイメージとは全く違う綺麗で清潔感溢れる店だ。
写真は2階の掘りごたつのお座敷。座席ごとに壁で仕切られており、個室とまではいかないが、他の客を気にせず落ちついてすごせる間取り。焼酎の品揃えも多く、お酒中心にホルモンをつつく、という居酒屋的楽しみ方もできるあたり、既存のホルモン店とは違う。もっといえば、会社の宴会なども可能ということだ。1階はカウンター席があり、カップル向けに、また落ち着いた雰囲気をかもし出している。
しかしながら、ホルモンのリーズナブルさは健在、メニューには、3桁の金額のホルモンメニューがずらり。その他、カルビ、ハラミなどの焼肉メニューも並び、「モツはちょっと・・・」というメンバーがいても気遣い無く選べるお店だ。さらにモツ鍋も用意してあることろあたり、博多の有名店であることを思い出させる。
これは、刺身盛り合わせ（2人前）。左上はセンマイ、右上は馬のレバー。真ん中に３つ並ぶ赤味は、左から、馬刺し、タン刺し、右は馬の胸部分の肉だ。下の白い肉はたてがみ。馬がなびかせているアレの部分の肉だ。
モツキャべ。脂たっぷりのモツとキャベツをサッと炒めたおつまみメニュー。これがまたビールに合うオススメの一品だ。思えばこういったおいしいおつまみもそろっているあたり、やはりお酒を楽しむ大人の町麻布十番というエリアの期待に十分応えている。
個人的に大好きなハラミ。このハラミ盛り合わせとあっては頼まない手は無い。左は豚ハラミ。中央がサガリ、右がカクマク。ハラミは横隔膜の肉だが、そのハラミも上部、下部によって、肉質が変わってくる。背中側がカクマク、肋骨側がサガリとなる。内蔵肉ながら、この噛み応え、ジューシーさ、サシの入り方は、カルビ、ロースに引けをとるものではない。
ゲタカルビ。
そしてモツの盛り合わせ。5種類くらい入っているが見た目にはよく違いがわかりにくい。しかしながら、網に乗っけて焼き色がつくと、見た目からそれぞれの個性をちゃんと発揮しだすのは、ホルモンのひとつの楽しみ。真ん中の赤味に見えるのは肺の肉。レバーに近い味と食感。ホルモンは赤味肉以上に鮮度が重要だが、胃、腸などの部位は鮮度と同様に洗浄が重要だ。臭みを取り、純粋な内臓肉の味を楽しむにはこの洗浄を、丁寧に行う必要があり、それはある意味ホルモン焼き屋の質を図る重要な仕事。この店においてもいずれの部位もモツの臭みを感じることなく完食。質が高い。
そして丸腸。同席した詳しい友人によると、腸に脂を詰め込んだものらしい。一見分からないが、火をかけると腸がギュっと縮み、中の脂があふれ出す。脂のベーコン巻きのような見た目の面白さに加え、噛んだときに溢れだすジューシーな脂に顔がほころぶ１品。コレもオススメだ。
思わず長居してしまうほどの居心地のよさと、質の高いホルモンや１品料理、清潔感のある気持ちよい接客、そしてリーズナブルな料金が揃っているこの店が麻布十番に店を構えていることは相当評価できる。居酒屋感覚で、「次回はどの部位を食べるか」とリピートしたくなるいい店だ。焼酎の品揃えにも目を見張る。
五臓六腑 (ゴゾウロップ)
オススメ料理：モツキャべ、丸腸、ハラミ盛り合わせ
オススメ度：★★★★☆
麻布十番ホルモン焼き「五臓六腑」
予算：4,000〜8,000円
03-3451-7001
東京都港区麻布十番２-１-１１
この近辺ではかなり好き。