元です。
すっかり寒くなってきて、「鍋」という文字が頭を回ることが多くなってきた。この日は、美味しいものをたくさん知っているナイスガイのN君が連れて行ってくれた日本橋の薬膳鍋のお店へ。4人でつつくのは、「天香回味」という鍋。
日本橋三越の1本裏手の道を入ったところに静かにあるお店。店内は清潔感があり、入り口から感じるよりは中は広く、75席。僕らはテーブル席だったが、円卓の個室もあるようで、会食にも使えそう。
前菜3品、手前から、ピータン、くらげ、腸詰。上品に1人分づつサーブされる。
そして出てくる鍋。つけだれはなく、このスープで楽しむ鍋。鍋と一緒に丁寧な薀蓄の説明つき。右側は赤くてピリ辛の天香スープ、左は、すっきりした回香スープ。この二つのスープごと、おわんに移して具材と食べるらしい。自分の好みで、二つのスープをブレンドしてベストな味を模索するスタイル。
鍋の説明はこんな感じ。
天香回鍋はモンゴルの英雄チンギスハンが考案したといわれています。60数種もの天然の植物エキスを抽出したスープで食する鍋です。そのスープは素材の味すべてを引き出したもので、タレを必要とせず、食材を入れて煮るだけでそのまま食べることができるもの。天然の成分が体に吸収され、滋養強壮や美容にも効果が有り、胃もたれ、胸焼けなどとも無縁の理想の鍋料理。
それぞれ、スープに入っている素材、煮込む野菜素材すべて、1つ1つ説明してくれながら、鍋をコントロールしてくれる。ほとんど覚えてないが、風の谷のナウシカでも出てきているクコの実や、ナツメ、や木の枝みたいな漢方素材や、なんだかんだと10数種類の説明を受ける。
まずは、スープだけで飲んでください、とのことで、それぞれのスープを飲むが、漢方薬の香りは若干するが、味はいたって癖がない。いろんな素材が煮込まれて出汁が効いたあっさり味のスープなんで、いくらでも飲めそう。「体によさそう」ということより「おいしい」という言葉が前に立つ感じ。
豚肉(4人前)。こちらはしゃぶしゃぶで食べる。
肉よりもコッチがメインと思い切り主張しているサイズの野菜たち。豆腐、青梗菜、キャベツ、エリンギ、椎茸、サツマイモ、つみれなど。下の黄金色のきのこは、タモギだけ。アガリクスより体にいいとのこと。
野菜はスープで煮込んでから、食べる。野菜のボリュームは相当に見えるのだが、スープがおいしいので、どんどん進む。味自体はあっさりしてる部類だと思うのだが、やたら汗が噴出してくる。天香スープの辛味も強いほうではないので、きっとこの汗が漢方効果なのか。行った事はないが、ゲルマニウム温浴で、なんでこんなに汗が出るのだろうか?という感覚に近いのかもしれない。写真はないが、他に、車海老もついていた。
そしてフカヒレが1人1枚。コチラは鍋に入れて食べてもいいし、最後に出てくる麺と一緒にフカヒレラーメンとして食べてもいいとのこと。
クロレラを練りこんだ麺と一緒にフカヒレラーメンに。スープは同様に鍋のスープで。これもとってもおいしい。最後にデザートでタピオカココナッツミルクもつく。
これとお酒も結構飲んで、1人7,000円弱。お店では「いかにこの鍋が健康にいいのか?」ということをアピールされるので、ちょっといかがわしい、胡散臭いと思っていたのだが、むしろこの味のおいしさにビックリ。きっと頭の中で、これだけ健康的をアピールされると、味自体はそうでもないのかもな、という連想が勝手に働いてたせいだと思う。本来健康にいいものは、味もいいのかもしれない。
この鍋、台湾でも流行しているらしいのだが、僕自身もハマった。これからきっと通うべきお店のひとつになるだろう。ちなみにぐるなびで、4,000円のオリジナルお得コースがあったのだが、今回はこのコースと思われる(N君オーダーなので、不明だが)。こちらはお得でオススメ。
薬膳火鍋専門店 天香回味 日本橋 本店 (ヤクゼンヒナベセンモンテン テンシャンフェイウェイ)
オススメ料理:鍋
オススメ度:★★★★☆
予算:5,000〜9,000円
日本橋・台湾鍋「天香回味」
03-5255-7255
東京都中央区日本橋室町1-13-1
(近くでバイトしてるので・・・)
美味しいんですね!
同じようにスープが2つに分かれてる「火鍋」っていうのはいただいたことあるんですけど(なかなか美味しかったです)、それとは違うのかしら。