元です。
母の希望でウブドへ、バロンダンスを見に行く。バロン、レゴン、ケチャなどいろいろ見たが、個人的にはケチャが一番好き。ケチャケチャという声だけのハーモニーが続くと、トリップしそうな勢い。
ついでにウブドのマーケットにも寄るが、いくら交渉しても異常に高い。完全に観光客相手のぼったくりマーケットと化していて、空港より高いので注意が必要だ。その時にいったのが、IBU OKA。バビグリン(豚の丸焼き)の人気店。
「I」が抜けたミススペルしたままの看板を堂々と掲げているあたり、たくましいというかおおらかというか。
↑とおりすがりさんからご指摘いただき、「BU」は「IBU」の正式な略語で、間違いではないそうです。
常に人がいっぱいのお店。この店に「相席」という概念はない。あいているテーブルや椅子があれば、そこにドカッと腰を降ろし、客でごったがえす隙間から店員を見つけ、大声で注文する。お人よしと恥ずかしがりやと小心者の3人でこの店に来たら、きっと3時間何も食べれず、そして売り切れて帰ることになるであろう、活気と勢いのよい市場のような店。
メニューはノーマルとスペシャルの2種類で、スペシャルRp.15,000。もちろんスペシャルを注文する。というかドライバーが注文してくれた。
で、出てきたのがコレ。見るからにウマそう。右上で艶めいているのが、皮をカリカリに焼いたもの。その左が身の部分。ホックリ柔らかく、弾力のあるそれはウマい肉。全体をスパイス(特にターメリックが強い気がするが)で調理してあり、豚臭さはない。その他、腸詰やら、見たこと無い内臓らしきものや、一見するとなかなか手が伸びにくいものも含めていろいろと。米の上に乗っかってくる。
いわゆるの身の部分は誰もがウマいと思えるのだが、内臓の部分は正直賛否わかれるのではないだろうか。好きな人はハマる美味しさ。この、正肉だけの部分のメニューがあったらいいかも。
コッテリの脂と肉汁を吸い込んだ米がパクパク進む。
お腹いっぱいになってお店を出るとどこからともなく、丸焼きされたブ〜ちゃんが運ばれてくる。丸焼きは別のところで行われているようだ。ブ〜ちゃんの写真を撮らしてもらいたくて、このおにいちゃんにそう告げると、「OK」と、屈託のないスマイル。きみの顔じゃないのよ、と思いつつ、カメラを豚に向けたときの悲しそうな表情まで一緒に納まってしまった。
有名店だけど、観光客だけでなく、地元の方も押し寄せる美味しいお店だ。そしてリーズナブル。場所柄もわかりやすく、使えるね。イスラムじゃあ豚食べないだろうから、バリ独特の料理かと。バリならではの料理は、ナシゴレンよりもミーゴレンよりも、これ、バビグリンに決定。
ちなみに、予約していくようなお店でなく、バリ的ファーストフード、B級グルメでございます。
オススメ料理:スペシャル
オススメ度:★★★☆☆
予算:Rp.10,000〜30,000
ウブド・バビグリン「IBU OKA」
Jl.tegal Sari No.2,Ubud
おいしそーだな。
それにしても、最後のお兄さんの切ない表情。
かわいそうと思いつつ、笑っちゃったよ。