元です。

麻布十番のお米屋さんが営む、釜飯の店「むら田」。「大人の夜の食堂」だ。接客がそっけなく、値段は安くない、内装もシンプルという意味で「大人の食堂」とも言えるが、しっかりウマイ米の釜飯と、満足できるつまみが揃うという意味でも「大人の食堂」。

以前、会社の先輩に連れて行ってもらって以来だが、テレビで紹介されていたのを見て、久しぶりに食べたくなる。

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村田ビルの2〜4階が釜飯の「むら田」。1階はお米屋さんになっている。2階と4階はそれぞれ12席、26席なので、貸切の宴会にはいい。5,000円から釜飯のつくコースがある。

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会社帰りの残業ご飯に滑り込んだが、閉店近くということもあり、客は僕ら以外1組。飾り気のない最小限の内装だが、個人的にこの「最小限の内装」というのに不思議と惹かれる。インテリアにこだわったお店が非常に多いから逆に、「そこにこだわらないのは、きっと料理に何かのこだわりがあるからだ」と感じてしまうからだ。実際には、それで外すことも多いんだけど・・・。

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釜飯のメニューは、幅広い。これ以外に、季節ごとのものもあり、この時は「カキ釜飯」「かにみそ入り蟹釜飯」があった。「五目」「とり」「きのこ」などは釜飯の定番だが、「麦トロロ」「うに、いくら」など、具材と米と一緒に炊き込まないであろう具材の釜飯というのがあるのが、特徴なんだろう。

「白米」が一番上にあることからも、ようは釜で炊くおいしい米が中心のお店なのだ。

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その日のメニュー。釜飯は、僕は「カキ釜飯」を選ぶ。みそと醤油が選べるのだが、醤油にする。友人は、「うに、いくらかま飯」を。

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お通し。どれもシンプルながら、家庭料理のしっかりした美味しさ。この日お酒は飲んでないのだが、いいつまみになるだろう。

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わかさぎの南蛮漬け(800円)。冷たくて、味の染みた南蛮漬けは好み。料理って、冷えるときに味が素材に染みこんでいくものらしい。2日目のカレーが美味しかったり、1度冷めてから火をかけたおでんなんかもそれで美味しいのだろう。

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茄子の田楽(値段失念)。写真は半分に分けた後のものだが、大きい。焼き目をつけた後、素揚げにして味噌を乗っけていると思われる。

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ホタテバター(1,000円)。肉厚で大きなホタテ。上に乗っているのは、チーズ。弾力があって、肉感の強い帆立がうまい。

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そして、いよいよカキ釜飯(1,500円)。釜が一人分で小さめだが、中のカキは厚岸産の相当な大ぶりのもの。はちきれんばかりに丸々と太っている。カキの出汁で炊いていると思われるご飯には、ミルキーな風味が全体にまとわりついて、味付けは薄めなのに、パクパクいける。米はぬめりがなくさらりとして、噛むとモッチリ。さすが米屋、うまい。カキは最後に軽く蒸す程度に入れてるんだろう、表面にやや火が入っている程度。このプリプリ感もウマイ。

茶碗2杯分くらいの量でもさらっと食べてしまう。

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もう一人のうに、いくら釜飯(2,000円)。これも、最後に、うにといくらを乗っけているので、釜に入ったふっくらごはんのうに、いくら丼である。こちらはそこそこ。

正直カキ釜飯の勝ちだ。ご飯とカキの旨みが絡んでいる分の差で。

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お酒なしで、2人で9,000円弱。決して安くは無いが、釜飯の満足度が高い。ランチやってるなら、昼に来たいものだ。次回は、ノーマルなとりと白米を食べてみたい。麦トロロも気になる。うーん、数人で来て、シェアせねば。

オススメ料理:釜飯各種
オススメ度:★★★★☆
予算:2,000〜8,000円(釜飯のみなら2,000円程度)
麻布十番・釜飯「むら田」
03-3451-1448
東京都港区麻布十番2-16-10 村田ビル