【2008年10月訪問】
元です。
4、5年前に僕の焼肉観を変えて、それ以降のひとつの基準になった正泰苑との衝撃的な出会い。その出会いは、芝大門店だったが、そういえば町屋本店に行ってなかったなあ、と思い町屋詣でをすることに。今や、本店、町屋駅前店、芝大門店、銀座店、新橋店と5店舗まで増えて成長している。
肉の質や炭火はやはり共通。日曜日の当日で予約可能だったことを考えると、僕らにとっては週末はこちらのお店が使い勝手がいいかも。下町焼肉屋としての情緒もこちらには残っている。
正泰苑の代名詞である上ロース(1,450円)。他店では希少部位として、トモ三角とかシンシンとかいう名前で出されているものと思われる。「生でも食べられます」というお店の方のいうとおり、刺身として食べてもいいが、肉は温かい方が美味しい。サッと炙って食べるのが旨い。生ならユッケがありますから。激安です。ちなみに、正泰苑の気持ちいいところは1人前の盛り。安さを掲げるお店の中には、1人前の量を減らし、見え方をコントロールしているお店もあるが、こちらの1人前は真っ当。
本店の外観は町屋の商店街から1本入った路地にあって、渋い下町の焼肉屋風情にはしずるがある。店内は30席くらいだろうか、テーブル席と座敷で構成されている。
韓国のり(300円)。からスタート。我が子にはナムル+海苔+ライスでミニビビンバを作って与える。
ナムル(430円)。
上タン塩(1,650円)が品切れで注文したタン塩(1,350円)。上でなくとも美味しく味わえる生タン。
塩上カルビ(1,450円)。見た目に違わぬ美味しさ。山葵醤油で食べるのだけど、脂の強い美味しいカルビには山葵醤油がベスト。これを食べると、ああ焼肉のタレってのは余り美味しくない肉を食べるための工夫なのだ、と思える。山葵を追加してより後味さっぱりに食べるのが好み。山葵のために胡椒は振ってない。
ちなみに、焼肉屋のクオリティを見極めるのに山葵醤油が置いてあるかどうか、というのもひとつの要素になる、と思う。
塩ハラミ(950円)。こちらも山葵醤油がいい。ハラミの肉らしい味わいが旨い。
久しぶりにハラミを焼く様子を動画で撮ってみた。
追加で中ロース(1,150円)。これも刺身で、と言われるがこちらこそユッケ向きかな。ロースの甘みがしっかりしている。それをサッと炙って食べる。米が欲しくなる。
〆はビビン麺(850円)。甘みと辛みが一緒になった美味しさ。
以上2人(+ベビー)9,200円。やはり最高のコストパー。
このお店のネガを指摘する声もある。銀座店が特に露骨だが、他の店舗でも全体に感じる、客の回転を上げる、サイドディッシュを勧めて単価を上げるというお店の姿勢は、数年前にはなかったので残念なところ。2時間制にしてもオーダーストップまでの時間も含めて事前周知をすべきかと思う。しかし、まあ僕にとっては焼肉の美味しさの基準を作ってくれた店として、その高いクオリティを今でもキープしている店として、やはり素晴らしいお店に違いない。
正泰苑 本店 (ショウタイエン) (焼肉 / 町屋)
★★★★☆ 4.0
オススメ度:★★★★☆
予算:軽く飲んで、たくさん食べて9,200円
町屋・焼肉「正泰苑本店」
03-3895-2423
荒川区町屋8-7-6