元です。
ちょっと前のことになるけど、前回の七子八珍に続いて今度は”肉”がテーマで青森試食会にICYDOGさんとともに参加。なんだか内容が濃くて、語るべきことが多くて、筆不精になっていたこの試食会。青森出身シェフの日本橋La Feniceにて青森産の肉を食べつくした。
まずは、十和田市ヘライファーム産ダチョウのカルパッチョ。大西ハーブ農園の香草サラダが添えてある。ダチョウ自体は、以前タンザニアで食べた酷い味のステーキとは違って、癖が無いスッキリした肉。高たんぱく低カロリーな味、とでも言うか。大西ハーブ園は東京でも様々な有名レストランからひっぱりだこらしい。野生のハーブのような強い香りが特徴的。ソースはバルサミコと、七戸産のにんにくのもの。
この後も青い玉子、真っ黒いフルーツにんにくなど目を見張るものがどんどん出てくる。
そして国産バルバリー鴨「銀の鴨」の自家製スモークサラダ仕立て。皇室御用達のブランド鴨を使ったもの。ドレッシングに「元気くん」という真っ黒のフルーツにんにくを使っている。黒いつぶつぶはそれ。
にんにく単体でも食べさせてもらったのだが、とことん熟成させてある糖度40のとんでもなく甘い代物。目をつぶって食べたら乾燥イチジクのような味。
十三湖天然大和しじみと初雪茸の七戸町産長芋のニョッキ。阿房宮菊と海鮮キャビア添え。海鮮キャビアはあからさまにキャビアの味ではないのだけど、人工物だそうで。
脇野沢産猪豚の自家製ベーコンを使ったブカティーニ・アマトリチャーナ、パルミジャーノのフォンドゥータソース。この猪豚、猪よりのクォーターだそうで。しっかり歯ごたえのパスタと食感と味の強いベーコンと、パルメザンのこれまたトロッと強い味としっかり食べたぞ!という感の強い美味しさ。
割とお腹が膨らんでくるのだけど、こっからがメイン。
青森県産3種のブランド豚(手前から)「南部赤豚」「長谷川自然豚」「奥入瀬ガーリックポーク」の炭火焼。贅沢な食べ比べ。どれも主張のあるしっかり味なんだよなあ。旨い。
青森短角牛「八甲田牛」のタリアータ、赤ワインとジョミ「ガマズミ」のソース、嶽きみと大西ハーブ園のルーコラ、インカトマト添え。
素材の短角牛以外は呪文のようになってきている料理名。短角牛は赤味の美味しさを楽しむにはベストな牛。フィオレンティーナのように周りカリカリが好みなんだけど、これも十分美味しい。ジョミとはガマズミという山の実、ベリー系かな。酸味が強くほのかな苦味も持っているが、この味はなかなかさっぱりしてよい。
そして嶽きみは、県産のとうもろこし。北海道で食べられる生の甘いとうもろこしに引けをとらない。トマトはインカが原産といわれているので、オリジンの味ということになるだろうか、大西ハーブ園ではこのインカトマトも育てている。
デザートの頃にはお腹ははちきれんばかり。左はシャイニーアップルのグラニータ、手前はブルーベリーのレアチーズケーキ。奥はクレームブリュレ。
クレームブリュレに使われている「緑の一番星」という玉子がすごい。エゴマを餌にしている鶏の玉子なんだけど、
なんと玉子自体が緑色。写真ではうまく出てないのだけど、うっすらと緑がかっているのだ。玉子の甘みがしっかりあるのが特徴だそうで。残念ながらクレームブリュレではそれほど玉子の味の違いは分からなかったのだけど。
吟醸粕取焼酎「利右衛門」。吟醸酒を造る過程で出る吟醸粕を原料に作った焼酎。これを何に使うかとというと、
ジョミエモン、というカクテル。先ほど出てきたジョミ(ガマズミ)の100%ジュースとトニックウォーターで割った、焼酎カクテルなのだが、これが実に美味い!ジョミの酸味とほのかな苦味が、大人の味。カクテルは甘くてねー、などと僕みたいに避けている人にぴったり。これ、都内では他に飲めるところは・・・聞いたのだけど忘れてしまった。うーん、これがもっといろんなところで飲めるといいのに。
以上、お腹いっぱいの肉尽くし。数人で2軒目へなだれ込む。ご一緒させていただいた方々↓。
・日本食べある記さん
・東京のむのむさん
・マッシーのグルメ日記さん
・築地市場を食べつくせ!さん
・馳走に屋号に意匠ありさん
・ひるどき日本ランチ日記さん