【2010年3月再訪】
元です。
もう既に1年ほど前の訪問だが、いわきのお気に入り鮨店いとうのお話。鮨の経験は浅いのだけど、こちらは自信を持ってオススメできる。ちゃんとした江戸前の仕事で旨い鮨を食べさせてくれる上に、つまみには地物を使い、鮨としての美味しさと地方ならではの味を楽しめる。シャリとネタのバランス、仕事の具合も好みにハマる。東京では1.5倍はするであろう値段のリーズナブルさも嬉しい。まぐろは近海の黒鮪を使っているが、鮨のお任せは5,250円〜、つまみ含めたお任せは8,400円〜だ。
弟の住むいわきへ飯を食いに行こうと思い立ち、ワッシー夫婦と、ごうカップルも一緒に1泊旅行。肴やとろろや半兵衛など、食べまわる。
既にお酒が入った状態で入店。つまみも含めたお任せでお願いする。
しゃこからスタート。
コンパクトなイカめし。甘い煮詰めでふくよかな味。
平貝の磯辺焼き。平貝のしっかりした歯ごたえと七味をやや効かせたピリ辛い味。これはかなり好みだ。ワインバーのタワシタでは雲丹や梅肉をあわせたり、ウメットでも帆立で同じようなものを提供されていたかも。
お造りはどれも素晴らしかった。富山の白エビ、青柳、愛知の鯛。塩と山葵で頂くのに十分な白身の脂の乗り。
目光もお刺身で頂いた。
生ほっけ、一夜干し。
赤貝。
ミル貝。
鯵。
車海老。
鯛。
小肌。
煮蛤。
づけ。
中トロ。
大トロ。
雲丹は手巻で。
そして重ねた絶品の穴子。
玉子。
白身に振った塩と柑橘の風味や加減、づけの深さ、何もかも好みで素晴らしい。ついでに子連れもOKと懐が広い。連れてきた皆が満足してくれたし。長くやっていてほしいお店だな。
【2009年4月訪問】
元です。
青森旅行の途中に寄った弟の住むいわき。いわきへ来たらこちらの鮨いとうには寄りたい。しかし、1泊しかない。「地元の魚をバラエティ広く、酒を飲みながら楽しみたい」という事で肴を優先したのだが、それでも、どうしても、いとうの穴子も食べたい。そこで、はしご。〆の鮨として、ちょっとだけ握って頂く。飲んだ後の〆の握りっていうのもなかなかオツなもんだ。
ダブルの穴子。2重に重ねられた穴子は、表面が香ばしく、身はふっくら。シャリとの量のバランスもバッチリ。そして何より絶妙な温かさで供される、抜群の美味しさ。
いさきとトロも。”〆の3貫”が、最高にいい気分で、夜の眠りへ向かわせてくれた夜。
【2008年11月訪問】
元です。
昨年弟の住むいわきに遊びに行った際、金曜日の仕事後、夜に車を飛ばして向かったのは、鮨で評判のいいいとう。弟のお墨付きもあって、さすがにうまい。地元魚介のうまい刺身やつまみと、江戸前の握り、最高ですな。ネタとシャリのバランスも好みだし、酢のきかせ具合もいい。ネタダブルの握りもネタによってはグッド。清潔な店内、鮨店に時々見られる張り詰めた緊張感もない、やわらかい雰囲気も、旅行で伺う僕にもうれしい。
握りの中で特に印象的だった穴子。ふっくらと、しかしやや香ばしさを残した暖かい穴子をダブルで握ってある。なんせうまい。
いわきは駅前に繁華街がコンパクトに張りついている街だけど、あまり人気を感じない寂しさがある。こちらのお店も暗めの路地の一角にひっそりと佇む。
酒を飲むので、すべてお任せで。最初はイカ飯。小ぶりのイカの食感がいい具合。
あんきも。早くお酒に向かいたくなる。
お造りは、奥から時計周りに大間のマグロ、平貝、鯖、明石の鯛。お造りは美味しいのだが、感動的に美味しかったのが山葵。長野の真妻山葵という代物で、山芋のようなねっちりした粘りとツンとした辛み、引きのよさがうまい。鰹節と絡めて、これだけでお酒のつまみになるってなもんだ。
後日築地の山葵屋で探したけど、この真妻は見つからなかったなあ。またありつきたい。
いわきらしく、目光の焼き物も。うまい目光は、唐揚げよりも、焼きの方がうまいと思う。
こはだは、これもダブルで。浅い締め方。
さより。
イカ。
手前が赤貝、奥は鯛。
平目。
はまぐり。煮詰めも甘辛さ加減も好み。
手前から活け絞めのえび、中トロ、大トロ。中トロが今も舌に残る美味しさだった。
手渡しされるウニの巻物。
最後に玉子。
最初から最後まで美味しく、楽しく、肩肘張らないやわらかい空気に包まれながら、笑顔が絶えなかった。いわきに来たら必ずよりたいお店がまた増えてしまった。ちなみに子連れOK。奥に8人位入れそうなお座敷もあった。
鮨 いとう (寿司 / いわき)
★★★★☆ 4.0
予算:10,000円(飲んで食べて)
いわき・鮨「いとう」
0246-35-7066
福島県いわき市平字南町73
どれを食べても、しょっぱく魚の味がぼけてしまっている。ここにいくぐらいなら、和さびか、寿司家にいったほうがいいとおもう。