元です。
8月の京都肉旅行より。ご主人の肉への愛と拘りをすべてのメニューに凝縮している肉好きのためのステーキ店「くいしんぼー山中」。前回の肉尽くしコースにも感動したが、今回食べたヒレカツ、ハンバーグ、カレーも抜群に美味しい。特に牛ヒレカツは、人生ベスト1。これ以上、望むものが全くもって見当たらない。京都にこの店あり、だ。京都旅行回るようなエリアからは外れた場所にあるのだけど、足を伸ばして後悔することはない。
最高のヒレカツ(8400円)はデミグラスソースで食べる。
ステーキの注文が入ると、ご主人が冷蔵から肉を出し、丁寧に脂を外していく。カウンターに陣取れば、キレイなあずき色の肉断面が見えるから目にも美味しい。
カット後の肉のプレゼンテーションで、期待値がグンと上がる。
肉の味が極強い冷コンソメ(1,570円)。手間のかかるコンソメの透明感のあるジュレは涼やかだが、そこに凝縮された肉の旨みはパンチが強い。肉の旨みだけを抽出して凝縮したそのまま食べる肉の出汁、という感じ。
セットものにつくポテト。オーブン焼きされていてホクホク。
さて、牛カツだ。薄くつけてカリっと仕上げた衣の中にはレアのヒレ。赤身の美味しさが油で揚げられることで、封じ込められ逃げること無く、口の中でブワッと広がる。この牛カツは過去最高の体験だ。
そして但馬牛のロースステーキ(11,500円)。極めてシンプルに焼いて塩胡椒だけ。しかし、これだけで十分美味しい抜群の料理。
添えられたニンニクチップさえ必要ないと思わせる肉の美味しさ。噛むごとに幸せが体に広がる。マスタードの酸味はステーキによく合う。
ハンバーグステーキ(2,100円)。これもシンプル。焼き、オーブンで火を通し、デミグラスソースで食べる。
カレー(1,570円)も抜群。カレーライスをおかずにごはんが食べれそうなくらい、ルーと具材の肉の美味しさが強い。
何食べても抜群に美味しい。
オススメ料理:但馬牛ロースステーキ、牛ヒレカツ、ビーフカレー、冷コンソメ。
オススメ度:★★★★★(評価改訂、主だったものを全部食べて全部○なので)
【2009年8月訪問】
元です。
肉LOVERにとって垂涎のステーキ店、くいしんぼー山中。「肉尽くし」と評される雑誌記事を見かけてから、京都に行ったらココに来るぞと思い続けてたお店。その肉尽くしのコースを食べたなら、ステーキのお店という枠組みでは語れなくなる。ロース刺→シチュー→コンソメ→ステーキという展開は、肉を愛するものを虜にする。雑誌では、ハンバーグやタンや、ビーフカレーもついてた気がするが、夜限定なのかも?
ご主人の肉に対する思い入れも強い。肉をさばく様子を熱心に見つめる僕を見つけるやいなや、「お客さん、これが本当のいい肉ですよ。あずき色なんです、あずき色。」一瞬、熟成を進めた肉かと思ったが、「絞めて4日目の但馬牛」とのこと。「世間じゃ、赤い肉がいい肉と勘違いされているけど、それは全く持って誤解だよ。」と話が進む。
「A5がいいってのも、全くおかしいよ」とも。確かにサシの入り具合と肉が取れる量から決まるA5という等級は、完全に卸す側の論理で成り立っているものだ。肉の味を直接示す指標ではないから、ご主人の意見に全くもって共感。A5の綺麗なサシの入ったブランド牛でも、脂も、赤味もひどく質が悪く、美味しくない肉は少なからずある。さらにいえば、但馬や、仙台、佐賀など、牛のブランドについても、大きな質のものさしにはなるが、実は個体差もある(と思う)。そこまで見極めてこそ、上質な肉料理を出すお店だ。食事を堪能しながら、そんなことを思った。
こだわりのご主人の出す、肉尽くしコースは、どれもとにかく肉の味を楽しむためにできている。ロース刺の生肉の味わいもしかり、シチューも、コンソメも、ステーキも。ステーキ肉は但馬を使っているとのこと。
スタートは芋から。
シチュー。
印象的だったコンソメは、今まで食べた中で最も”肉”を感じるスープ。ほとんど(全く?)調味味をしてないのでは?と思えるほど塩の味がせず、野菜もあまり使ってないのでは?と思うほど、肉のエキスが前面に味に出ている。キンと冷やしてジュレ状態。
ステーキも肉の味わいを引き出すいい塩梅の塩コショウで味わう。にんにくや辛子もついてくるのだが、そのアクセントもあまりいらないと思えてくるほど肉の味が魅力的なおいしさ。デザートで〆。
ランチ時間でも肉コースはやってくれる。もっとヘビーなコースもあるのだと思われるが。
最後に「本物の肉を知るDVD」というのを渡された。くいしんぼー山中が登場しているKBS京都の番組。肉好きにうれしいお土産だった。
くいしんぼー山中 (ステーキ / 桂)
★★★★☆ 4.0
予算:15,000円
京都・ステーキ「くいしんぼー山中」
075-392-3745
京都府京都市西京区御陵溝浦町26-26