元です。

2年前にハマって以来常備するようにしている石垣島ラー油の人気も天井知らずだなあと思っていると、桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油が、日経トレンディのヒット商品に入るのを見つけた。これも近くのスーパーでは「生産が追いつかない」と言われる。同じ頃、華麗叫子さんに、「驚異的にデリシャスですのよ」と、おすそ分けを頂いたのも究極の辣油というラー油で。

よっしゃ、これは食べ比べ!と宣言して、家でのメニューを餃子と普段食べないお米にしてもらう。

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食べ比べると、どれもそれぞれの個性があって別物なんだけど、共通しているのは、辛味を足す調味料のひとつではなく、辛さ控えめな上に、甘さ、旨さなどいろんな素材の合わせ調味料に昇華していて、用途の幅が圧倒的に広いこと。どれもラー油の存在意義をグンと広げている。

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左は桃ラー、右上が究極、右下が石ラーです。さて、それぞれの原材料比較から。

石ラー:島唐辛子、唐辛子、春ウコン、秋ウコン、ピパーチ、石垣の塩、黒糖、黒豆、白ごま、ニンニク、山椒、植物油
桃ラ−:食用なたね油、フライドガーリック、食用ごま油、唐辛子、フライドオニオン、唐辛子みそ、砂糖、食塩、パプリカ、すりごま、オニオンパウダー、粉末しょうゆ、調味料、酸化防止剤
究極:ひまわり油、葱、玉ねぎ、ニンニク、昆布、唐辛子、スパイス、塩、ハチミツ

どれも入っているのはニンニクと、糖分、唐辛子、塩かな。

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僕にとっては一番馴染みがある石ラー。これは、沖縄素材をふんだんに使った郷土食の強い原材料。唐辛子が原材料のトップに来ているので分量は多いはずだが、辛味は最も優しく、黒糖の甘みと旨味、ターメリックと山椒の風味のバランスが取れている。我が家ではやっぱり一番好み。餃子はもちろん、納豆、うどん、鍋など幅広く使える。

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桃ラ−は、味付けが一番強く、ニンニクとオニオンも強い。ご飯にかけても美味しいように、これひとつで味付け完了というわかりやすさ。野菜炒めにこれだけ、焼きそばにこれだけ、パスタにこれだけとかもイケそう。味付けこれだけで完了!という一人暮らし向き、というかなんというか。

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米には一番これが合うかも。

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究極のラー油は、一番辛味が出ているが、全体としては葱油の印象。これも炒め物とかの料理にはズバッとはまるほか、味に深みが欲しいという汁物にあうのでは?味噌汁、うどん、ラーメンなど。

どれも通常のラー油と比べたら入れる素材ごとに火入れの状況を変えて、複雑なプロセスを踏んでいるのだろうから、試行錯誤の末の完成品。それだけあって、どれも美味しいねー。

古くは、ポン酢やめんつゆ、最近ではドレッシングやお酢、ラー油まで、カテゴリーを跨いだ加工度の高い調味料が今後も増えていくんだろうなあ。味噌や、醤油ももっと頑張ってもいいのかも。