【2010年3月訪問】
元です。
湯河原の古き良き温泉情緒溢れる、狭い道路を縫う中に現れるHERLEQUIN BIS(エルルカン・ビス)。竹林のロケーション、足湯やテラス席など、温泉地らしいその箱自体も気持ちがいい。しかしそれよりも印象的なのは料理。和の素材を生かした洗練のフランス料理だが、火入れの妙、多様なソースを素材と合わせる楽しみと、正統な技術が生きている上、料理すべてが美味しく、ムラの無い間違いなさが最も印象的だった。始終楽しく美味しい時間が過ごせる質の高いお店。
料理の満足感と比べると、ランチはリーズナブル。子供もOKで、子供が幼稚園へ通い始める前の平日家族旅行を締めるには相当いい時間が過ごせた。
竹林を降りて行く階段が目印のお店。駐車場が少し離れた場所にあるのだが、駐車場からの道を聞くために、お店に電話したら、雨の中わざわざ駐車場まで出向いていただいた。非常に親切。
竹林と暖簾に、フランス料理と和を重ねあわせたコンセプトを感じる。
オープン時間に入店したら、退店まで貸切状態でラッキー。茶と白でまとめたシンプルな内装も好み。
晴れていれば、テラスも気持ちよかっただろう。
ランチは、3,675円と5,250円のコース2種。子育ての一区切りなのでと、十分楽しめそうな方を選ぶ。
アミューズには、グリーンピースのスープとチーズパイ。サクサクのチーズパイもグリーンピースの風味抜群のスープもいい。子供は素直に美味しいものには反応するし、そうでないものはどんな状況でも露骨に食べないのだけど、うちの子にだいぶん取られた。
鯖が無い代わりの鯛のカルパッチョ。爽やかな橙のちり酢を使っている。
サラダは、グリルしたエビやホタテ。こちらもソースは和の素材で柚子胡椒を使っている。この一皿はとにかく、魚介の火入れが絶妙で、香ばしさとフレッシュさ、温度がこの上ないバランスで成り立っている。
魚は、ソイ。緑鮮やかなソースはキャベツとバジル。
鴨のロースをシェリーのソースで。リンゴが添えてある。オーソドックスながら間違いない。
さて、日本人に嬉しい米の締めもの。筍ご飯だが、この穂先の筍の火入れも最高である。薄味なんだが、バクバク食べてしまいたくなる絶品。
デザートは比較的軽めで僕向き。
プリンはカラメルが美味しかった。
こりゃ、再訪確定ですな。湯河原の貴重な資産。
エルルカン・ビス (フレンチ / 湯河原)
★★★★☆ 4.0
予算:7,000円(ランチ)
湯河原・フランス料理「HERLUQUIN BIS(エルルカン・ビス)」
0465-62-3633
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上744-49