26:30までの営業と立地を考えるに、夜遊びの後の〆うどん店として使われているのであろう、閑散とした昼の錦でのランチ営業は空いている。注文したカレー煮込みうどん(1,470円)は、ぐつぐつと”鍋焼き”で出てくる。鰹の出汁に加えて、貝類の出汁を感じる美味しいカレースープに、太くて食べ応えのあるうどんを絡めて食べる。食べ始めには強い印象を感じないが、食べ進めるにつれ癖になっていくタイプの理想的なスープで、食後の満足感が高い。
改めて和風の出汁とカレーの相性の良さを感じずにはいられない。汁物としてのカレーは、ナンやライスと一緒に食べるカレーとは求められるものが違う。うどんを絡めて食べるソースとしての力以上に、汁を飲み続けて飽きず、食べた後に重たく感じないという要素が大事。そこに、日本人に馴染み深い和風の出汁は相性が悪いはずがない。