元です。
欧米には、醸造酒を保管してそのビンテージを楽しむ文化が古くからあるのに、日本を代表する醸造酒、日本酒にはその文化がない。シンプルだけど、膝ポンのその発想から「日本酒のビンテージ」という世界を作り、広げる事に力を注ぐ方がいる。その形がバーとして存在するのが、品川の「酒茶論(しゅさろん)」 。
この店の壁に並ぶビンテージは、すっとスマートなその意匠もセンスよく見事。記念日には、記念となる年のビンテージのワインというのはよくあるが、今度は日本酒のそれをやってみようと強く思うのだ。保存にもワインのような繊細さは必要ないとのことだし。
さて、こちらのお店、ビンテージ以外にも、そもそも日本酒の味の幅がこんなに広いのだ、という楽しみがある。日本酒と聞いて自分でイメージする味の幅、これを優に倍は広げてくれるなんとも楽しいバラエティ。発泡も、甘みも、日本酒を苦手とする人がいやがる独特の醸造香が全く日本酒とは思えないものも、実に豊か。
漫画サンデー連載の「ホロ酔い茶房」を監修するバーテン上野さんのナビゲートで、日本酒の新しい世界を楽しく進む。 続きを読む